ミニマリスト家の疫病神は「とりあえず病」の化身ダンボール箱
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ダンボール箱をとっておかない人と、常に家にキープしておく人がいます。皆さまはどちら派ですか!?

このちょっとした習慣によって、その家に住む家族の運命が大きく左右されてしまうことになる!と考えています。

「ダンボール箱を押し入れやクローゼットの中にとっておくと、不運が舞い込みますよ」。なーんて、インチキ占い師みたいに怖〜いことを言いたくなってしまうほどです。

いや、実際に家族や親戚には言ってます(笑)。ぜったいやめて欲しいからです。



東京オリンピックの後ダンボールが増産

19世紀にイギリスで生まれたダンボール。日本で国内生産されるようになったのは明治時代1909年のこと。ボール紙にたくさんの段々ををつけていくので、段ボールという呼び名になったそうです。

東京オリンピックのあと経済がさらに発展した日本ではモノが大量に製造されるようになった為、段ボールの生産量も60年代からいっきに上がったそうです。

モノを送るとき、モノを運ぶとき、ダンボールは必須アイテムです。ダンボールがこの世から消えてしまったら、暮らしがすごく不便になるでしょうね。

でも、ダンボール箱をとっておくと、『家に疫病神がやってくる!』と思えてしまうのです。理由は...

①「とりあえず病」になってしまうから
②家の風通しがとどこおるから
③視覚的に貧乏マインドを助長させるから
④アレルギーや喘息など健康を損なうから
⑤ゴキブリやダニが大喜びするから

とっておいた方がいい理由がひとつも見つかりません。

①「とりあえず病」になってしまうから

ダンボールは、モノを運搬するための優れた道具です。なので、その用途以外で輝くことがありません。

ダンボールの能力を活かして活躍させてやらない場合、人々を悪の道へとみちびく存在になってしまうこともあるのです。

ダンボールが家の中にあると、「とりあえずココに入れとこう」という流れになってしまいがち。

なんでもぽいぽいとダンボール箱に入れると、なんだか片付け終わったような気分になれるからです。

本当は、捨てるかどうか、手放すべきかどうか、真剣に自分と向き合い答えを出していくべきシチュエーション。そのような大切なことに、真剣に向かい合わなくてもよくなる。真剣に生きることを避ける助けをするのがダンボール箱。

見たくないものをしまい込み、臭いものに蓋をしてくれる魔法の箱。(悪魔の魔法です)

家の中にいつでもダンボール箱をキープしてある状態ですと、ついついダンボール箱にモノを入れて、「とりあえずとっておく」習慣がついてしまうもの。

「とりあえず病」は、家の中がごちゃごちゃする病というわけではありません。人生全般に悪影響がある病です。

なにごとに対しても先送りする癖がどんどん助長されてしまうのです。

行動できない。やりたいことがあるのに何もしない。そんな症状。

また、ときめきの少ない毎日になります。「とりあえずビール」と言う人生を終えて、「ビールください」と言える自分へと変容を遂げられたとき、何かが変わっていくのです。

とりあえず病の人がダンボール箱をとっておく習慣をやめることは、糖尿病の人が糖分をとる習慣をやめることと同じように、本質的な改善策となるのです。

②家の風通しがとどこおるから

「とりあえず病」に罹患してモノの見直しを怠っていると、押入れの上の天袋に“死物”が入ったダンボール箱がずらりと並ぶことになってしまうこともあります。

それどころか、一部屋すべてにダンボール箱が積んである状態、いわゆる「ダンボール部屋」と呼ばれる部屋ができてしまったお宅もあります。

それはまるで倉庫のよう。ダンボールがきっちりと高く積み上げられているので、部屋を使うことができないだけでなく、窓を開けることすら不可能な状態なのです。

一部屋つぶすことで、住居の中の風のとおりが、そこで滞ることになってしまいます。風が滞っているということは、気が滞っているということ。

とても不潔であり不吉であり不運が舞い込みそうです。快適生活から離れていってしまいます。

③視覚的に貧乏マインドを助長させるから

美観ミニマリストは、視覚的なことにこだわりたいから家の中からモノをできるだけ少なくしたいと考える種類の人です。

私たちの行動を司っているのは、すべて無意識の中の内容です。

無意識の中には、これまでの楽しかった記憶や辛かった時の記憶など全てが「イメージ映像」の形で保管されているのです。

だから、普段の生活の中で自然に目に飛び込んでくるモノは厳選したいのです。

言葉で入ってくる情報も主査選択したいですが、視覚や臭覚など五感をつうじて入ってくる情報も同じこと。どれも自分や家族の無意識にスッと入り込んでくるもの。

だから、できるだけ自分が「いい」と思うものを入れていきたいものです。

ダンボール箱は美観的に評価すれば、最下位。

それは、見た目のことだけでなくダンボールを見たときに思い浮かぶイメージも含めてです。

ダンボールは本来「運搬に使うモノ」であり、それ以外の時には「とりあえず病の源」となっています。

事あるごとにダンボールが目に飛び込んでくると、「とりあえず病」や先送りする癖を手放すことがしにくくなってしまうのです。

視覚情報にダンボールを入れないプロジェクトを立ち上げませんか!?家から追い出しましょう。

④アレルギーや喘息など健康を損なうから

ダンボールについてる段々のところは、虫さんにとって心地よい住まいになると専門家が言っていました。

確かにあそこにいれば掃除機に吸われてしまうこともないから安全だし、適度な湿度もあるし暖かいしホコリもあるし、害虫たちも心地よいでしょうね。

ダンボールを大量に重ねて押入れにしまい込んでいるお宅に潜入して、チャタテムシの数をカウントする番組を見て、ぞっとしたことがあります。

チャタテムシは本によくいる赤くてちっちゃな虫です。ダニと同じでアレルギーの原因になることが近年発覚したそうです。

こちらの過去記事にそのことを書きました。▶︎本を断捨離する4つの理由、アレルギーを予防し健康な快適生活のために

⑤ゴキブリやダニが大喜びするから

人が健康に暮らせる住まいというのは、湿度が50~60で、風通しが良くて、掃除がされている家です。

ゴキブリなど害虫が住みやすい家というのは、その真逆のところになります。湿度が60以上と高く、風が通ってなくて、カビが繁殖した不潔な家です。

なので、ゴキブリ対策を施すことは、より人間が快適に暮らせる住まいを目指すことにつながるのです。

風が大嫌いなゴキブリは、温かいダンボールの合間が好き。

具体的な対策方法は、この記事に詳しく書きました。古民家で3年間いちどもGが出没しなかった方法です▶︎本物の “G”(ゴキブリ)対策ここにあり!〜黒い虫から女子を守るシンプルライフの肝

ダンボール箱を手放す件まとめ

なんだか今日は脅しみたいなことばかり書いてしまいました。でも、ダンボール箱をとっておく習慣をやめるだけで「いいことだらけ」なのは本当です!

私もかつて、引越しが多かったためダンボール箱をキープしていた時期がありました。決断力が弱かった時代です。

「決断力」と「ダンボール箱の数」は比例するようです(汗)。

例えば、引っ越しのとき家中のモノを入れるためのダンボール箱を、新しく買い直したとしてもさほど高額にはなりません。

それより、自分や家族に与える健康被害や「とりあえず病」のことを考えたら、そんな金額とは比較にならないほど微々たるもの。

ダンボール箱は視覚的にも、お金を引き寄せるためのマインドから遠ざかってしまう見た目。

ホント、とっておいてもいいことはありません。

我が家では、ダンボールが家に来たら、すぐに崩して縄でまとめ、紙ゴミに出す準備をします。

「来週、送らなきゃいけないものがあるし...」と思っても、大丈夫。またすぐにダンボールはやってきます。

ダンボールだって、人間だって、その性質を生かした活躍をさせてもらえるのが、いちばん自然でいい働きができるものですね。

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