子供の頃の『モノ』に関する体験と、大人になってからの行動についてのお話です。私の体験談は後半で!
先日、片付けや整頓ができない人のことをTV番組でやっていました。
「もったいない依存症」といって、現代型依存症である、と赤坂診療所のメンタルのお医者さまが説明していました。
片付けや整理が苦手というより、通常の生活がおくれないレベルの人のことのようでした。
ドクターによると、子供の頃のある体験が元になって “もったいない依存症” になるとのこと。
さて、この「ある体験」とは?いったい何でしょうか?
モノが捨てられなくなる原因
答えは、「親にモノを捨てられた」体験だそうです。
子供の頃に片付けなかったから、親に怒られる。何度も怒られてるのに片付けない。
それで、親が勝手におもちゃを捨ててしまう。
これhが『剥奪体験』となって、モノに対する執着心が異様に高まってしまうのだそうです。
この、モノに対する執着心が高まりすぎるため、大人になっても捨てられなくなってしまうのです。
剥奪(はくだつ)って、なんだか恐ろしい言葉じゃないですか!?植民地時代の映画とかに出てきそうな言葉です。
でも、子供にとっては大切な大切なおもちゃだから、まさに『剥奪された!』っていう大きな衝撃になってしまうのでしょうね。
ドクターによると
「親が子供のモノを勝手に捨てるのはNG!」
ということでした。
「勝手に捨てるのではなく、子供と話し合いをして片付ける習慣を身につけさせてください」というアドバイスがありました。
この話を聞いていて、ふと自分の子供の頃のモノに関する体験と、大人になってからの行動について、思い出したことがありました。聞いてください!!
その前に....
みなさまの体験もぜひお聞かせください!
子供の頃に体験した、モノに関するできごとってありますか?そして、それは今に影響を与えていますか?
大切なモノを破壊された体験
私には剥奪の体験はないけれど、モノに関することで昔の出来事を思い出しました。「モノを貸したくない」心理が出来上がった体験です。
たまに当ブログの話題に出てくる元祖ミニマリストの友人C子。▶︎元祖ミニマリストの頭の中はこうなってます!片付けとリバウンドを繰り返すヒトの思考との違いはコレだ!
C子の完璧に片付いたモノが少ないお部屋に遊びに行くたびに、とってもインスパイアされていました。
帰宅後には、速攻で机の引き出しの中や周りを整理整頓したものです。
小学三年生のある日、週末に遊んだC子の影響で、カンペキ!と満足いくぐらい引き出しの中や本棚など部屋の片付けを日曜日にしました。
月曜日、とても気分よく学校に行ったことを覚えています。
帰宅すると、玄関には見たことのない大人の靴と子供用の小さな靴が二足並んでいました。どうやら母親の友達が遊びにきているようです。
わたしの自室は玄関から入ってすぐのところにありましたので、ランドセルを置くために部屋に入りました。
その時に見た光景は、今も思い出せます。
大切なかわいいメモ帳が、ぐちゃぐちゃに分解されてる!大事な消しゴムがケースから飛び出てちぎられてる!まっさらなノートには落書きがいっぱい!
ほとんどのモノが引き出しから引っ張りだされて、机の上や床に無残な姿で散らばっていました。
もう、何もかもがひっちゃかめっちゃかになっていたのです。
日曜日にきっちり整えたばかりだったから、余計にショックが大きかったです。大切なモノを破壊されたことも...
まさに、この時の気持ちを思い返してみると『略奪』とか、そんな衝撃的な感覚でした。
わたしが自分の部屋の入り口で呆然と立ち尽くしていると、奥から子供ちゃんたちの声がしてきたんです。幼稚園生ぐらいの姉妹でした。
母が奥からやってきて「私の友達が急に遊びに来たのよ」と嬉しそうに教えてくれました。
「なぜ私の部屋に入れたの!?」と母に対して怒っていたら、ちょうど母の友達がリビングから私の部屋の方へ歩いてきました。
母はとても気を使う性格なので、友達に気を遣って「元々こうなってたんじゃないの」と言ったんです。つまり、子供ちゃんたちのせいではなく、最初からぐちゃぐちゃの状態だたってことです。
自分の子供たちが悪さをしたと知ったら友達が申し訳なく思ってしまうだろうから、元々ぐちゃぐちゃだったことにしようとしたのです。
それに対して、私は「ちがう!きのう片付けたばかり!」「文房具もボロボロになっちゃって使えない!」と母に反論。
すると、母の友人が「あらあら」と悠長な感じでニコニコしながら言ったのです。
自分の子供たちがやったこのひどい状況を見て、「あらあら」と言って終わりだったのです。
母も「いいじゃない、また買ってあげるね」と私に言って、友達をリビングの方にふたたび連れて行きました。
確かに、高価なものを壊したわけでもないし、大人にしたらただの文房具に過ぎないたわいもないモノ。
でも、私にとっては大事にしていたモノだし、なにより前日に選び抜いた末にきれいに整頓したモノたち。
そして、この怒りと憤りは誰にもぶつけられません。やったのが小さな子供たちだったから。
さて、この時の体験でセミアは大人になってからどうなったか?というと....
モノを貸したくない心理
実はわたし、「モノを貸したくない」という想いがあるんです。
だから、誰かから「これ貸して」と言われると、相手にあげてしまうんです。貸すのが嫌だからです。
妹から「お姉ちゃんこのジャケット貸してくれない?」と言われると、「あ、それあげるよ」と言って手放します。
母から「明日このスカーフ貸して欲しいな」と言われると、「あげるから返さなくていいよ」と言ってプレゼントしてしまいます。
本の貸し借りも好きではありません。
友達から「この本貸して!」と言われると、たいていの場合はあげてしまいます。あげたくない本の場合は「今、読んでるとこだから貸せないの」と答えます。
貸すのがきらいだから、あげちゃうのです。
自分としては、さほど気にしていなかったのだけど、「子供時代のモノにまつわる体験によって影響があらわれる」という渡辺先生の話を聞いて、このことを思い出しました。
もしかしたら、私が「モノを貸したくない症候群」なのは、小学三年生のときに体験したことが原因になっているのかも??
自分の大切なモノを、他人に破壊されてしまうショックを回避するために、「貸さない」という行動につながっているのかもしれません。
ふと思っただけなのですが、なぜそう思ったのかというと、その時の光景をよく覚えているからです。
こういうのって、トラウマってやつなのかしら?
何か思い当たることある?
あなたにも似たような体験ありましたか!?
よろしければ、ぜひお聞かせください!