今日は、50代になると「パーソナルカラー診断どおりにファッションやコーディネートを決められなくなる」という問題について、お話しさせてください。
コーディネートの写真は後半の方にあります。「うんちくはいらないから、例だけ画像で見たい」という方は下の方までスクロールして見てくださいね
50代以降の方の話題なのですが、30代でも不健康な生活やストレス過剰で体が老化しているヒトにも当てはまるのでは?と思います。
もうおなじみになっていますが、自分に似合うカラーや色のトーンを見つけるための「カラー診断」という方法があります。
以前このブログでも私の体験談として、「カラー・アナリシス(分析)を受けてから、大量の洋服を断捨離することができた」という内容の記事を書いたことがありました。
この過去記事に書いてあることは本当のことです。けれどもこれは、40代前半くらいまでのことでした。
40代後半くらいから「あれれ?なんかおかしいぞ?」という兆候が少しづつあらわれ、50代になったら、もはやカラー診断で出た分析結果が100%参考にできなくなってしまうんです。
それどころか、バッチリ過ぎる似合うカラーで、かえって老けて見えることも(@@)
これは悲劇!ちょっと大変!
それまでは、自分に似合うと診断されたカラートーンの中から洋服を選んでいれば組み合わせも上手くできたし買い物も楽だったのだから、ちょっと困ってしまいます。
なぜ、そんなことが起こってしまうのでしょうか!?
どんどん変化しているから
カラー分析をしていただく時、肌の色味とか髪の色で判断してくれます。目を見て瞳の色も吟味します。あとは雰囲気。
同じ日本人だとしても、肌の色も千差万別です。ピンク系、黄色系、赤茶系、オリーブ系、青白系、グレー系、などなど。
瞳の色も黒だけでなく、ヘザー色、グレー系、真っ黒、焦げ茶、などあります。
50代になると、固有にもっている色素のトーンはあまり変化がなくても、全体的に『濃い色』がはげてゆくというか、くすんでくる現象がおきます。
①皮膚、
②毛、
③瞳、
これらのカラーがくすんでくるんですね。雰囲気までもくすんだ色になってくるようです。
◆過去記事◆
「シンプルライフで選択する、カラー選びのヒント(身体編)」
①お肌のトーン
肌に透明感がなくなったり、シワで陰ができたり、色のついたシミやそばかすが増えるためでしょうか。肌のトーンが変わってきます。
元々がイエロー系の肌色のヒトだったとしたら、50代くらいになるとトーンが落ちて薄茶色みたいになる、ということです。
その場合も似合う色目は変わらないことが多いでしょう。
ところが、肌色がにごった為に薄茶色系の肌になった時、ピッタリ合う色目の服を着ると、余計に老けてみえるのです。
正しく言うと欠点が「助長される」とでもいいましょうか。
その場合、わざと例えばブルー系を少しコーディネートの中で加えてあげると、元々のイエロー系の若かった肌に近づいて見えることがあったりします。
これはも〜、カラー診断の域を超えている話しです(@@)。
診断されたものが間違っているわけではないのですから。
もう一度まとめてみますと、
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👉その人の持ってる肌色がそのまま現れている若いときは、それと似合ったカラーを合わせるとより肌の美しさが引き立つ。
けれども、
👉歳をとって元々の肌色にくすみがかかると、似合ったカラーを合わせることでよりくすみが目立ってしまうことがある(なぜならばくすみを引き立たせてしまうから)。
そうなってしまった場合、似合う色の反対色(似合わないですと診断で言われた色群)を少し混ぜることで元々の肌色を引き出すようにする。
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なんだか、ややこしくなってきましたね。。。
歳をとるごとに「シンプルになりたい!」と思うヒトが増えるのも当然ですね!
②髪の毛のカラーは痛むとどうなる!?
私は、もともと髪の色が子供の頃から栗色でした。
中学生の時は「染めてるだろ!」と先生から注意されたこともあったくらい茶色っぽい髪質。
でもその頃の茶色と、現在の髪色の茶色とでは、まったく別モノなんです。
現在もやや茶色っぽい髪ですが、それは地毛ではなく「毛染めで髪が痛んでるから茶色い」のです。
(´0ノ`*)
毛染めはクールカラー系のダークブラウンにしています。でも、2週間くらいすると黄色みが出てきてクール系(青)ではなくなってしまい、イエロー系の髪色になります。
カラー診断は、髪の色を見ますがそれは地毛の色の話し。毛染めをする時は、逆に「カラー診断で似合うと出たカラーの系統で染めなさい」と指導されますよね。
私はカラー診断ではサマーですから、クール系(青)がベースです。もともとの地毛もそんな色味でした。
ところが、今は髪染めをしないといけないお年頃になってしまったために、髪染めの薬品のせいでイエロー系になってしまってるんですよね。
さてさて、そうなってくると肌&髪&瞳で総合的に分析しなくてはならないのだから、困ります。
髪だけが違和感のある真逆のカラーになってしまっているのですから!!
こうなってくると、イエロー系のセーターが似合ったりすることもたまにあり、最初のころはびっくりしました。
若い肌で毛染めしてないナチュラルな髪だったころには、とっても似合わなかった色群なのに!
それから、髪に関することでもう一つ。。。。
50代になると、髪の毛の量がグンと減ってきます。
だから、前髪や分け目のところに、ほんのり薄く肌色が見えてくるヒトもいます。
毛の量が少なくなっているわけですから、量が多く黒々としていた頃よりも、薄い色目になってきているのです。
だから、似合う色のトーンが変わってしまうというのもありますよね。
③目の色が...
ひとみも少しづつ薄い色になってきますよね。
私は最近、晴れている日にはサングラスをせずに外を歩けなくなってきました。目がしみるから。
これは、瞳の色素が薄くなってきている証拠ですよね!?
お婆さんやお爺さんの瞳をのぞくと、淡いグリーンのようなヘザーのような色をしていることがありますが、50代以降からその変化がはじまってくるんですね。
自分が若かったころは、50代のヒトを見て「瞳の色が薄めになってきてるな」とは、思っていませんでした。それだけ微細な変化だから他の人から見ても気づきにくいのでしょう。
でも、光がまぶしくなってくるのは40代後半くらいから始まる様です。
それからもう一つ。
女性は若い頃には月の周期で瞳の感じが変化していました。虹彩が開いて瞳が真っ黒で大きなときもあります。
でも50代以降になると、そんな変化もなくなってきます。
性格が薄まる?雰囲気が淡くなる?
肌・髪・瞳とそれぞれ見てきましたが、「総合的」に見た雰囲気自体も薄れてくるのが中年以降。
勢いがある性格、イケイケな活発さ、などは濃いめのトーンが似合うそうです。
おっとりした性格、かわいらしい性格、しとやかさ、などは淡いトーンが似合うイメージ。
50歳以降でもイケイケで活発なヒトもいるでしょうが、その人が若いときはもっともっとイケイケだったと思います。そういう意味では、その人は「雰囲気が薄くなってきた」ということになりますよね。
歳を重ねると、いろいろ薄くなってくる。。
それでとつぜん「黒」が似合わなくなってくる人がいるのですね。
黒を着てシャープに見せることができていたのは若い肌だった頃。
(○´ω`○)ノ
歳をとってきて「黒」によって自分が引き立たされている人って、ほとんど見た事がありません。
若い頃には黒が似合っていた人でも、中年以降はチャコールグレーや、焦げ茶の方が自分が引き立つようになる人が多いです。
その際には、カラー診断で重要なポイントである「クールカラー系なのか?イエロー系なのか?」ということよりも、「黒」はキツすぎる!じゃ何色なら大丈夫?(色に負けないで着れる?)ということを吟味した方がオシャレに見せることができるのです。
以前の私は、洋服を選ぶときにはカラー分析に頼っていましたから、50代の変換期に入ってから「色選びの混乱の渦」に巻き込まれて出れなかった時期がありました。いや、まだ渦中を出ようとしているところくらいかもしれません。
どんなふうに工夫できるか!?
それでは、これまでお話ししてきたことを例に画像で解説を試みてみますね。
例えば、私はパーソナルカラー分析では「サマー」に分類されます。クールカラー系(ブルー)の淡い色群がバッチリ似合うカラーです。
20代〜30代の頃は、サマーではなく「ウィンター」でした。もっと濃い色群の方です。年齢を重ねてサマーに変化してきました。
ところが、40代後半くらいからなんとなくカラー分析の色のパレットの中の色の服を着ても違和感があることが出てきました。昔はそんなことなかったはずなのに!?
これまで述べてきたような、肌・髪・瞳の変化によるもの、個人的に雰囲気や性格が薄まってきたことが原因で、バッチリ似合う色が似合う色ではなくなってきたのです。
このセーター↓は、スタイリストの方が選んでくれたものです(床に置いたので大きく見えるけど実際はドレープ袖だから細見え効果ありです)。
最初見たとき「え〜、こんな茶色なんか私のカラーじゃないのに大丈夫かしら?」と心配になりました。
でも、すごく似合うのです。人からも褒められるし、なによりしょっちゅう着ていますので、ジブン的にもしっくりくるんでしょうね。
バッチリ似合う色より、少しずらした今の中年顔のワタシに似合うカラーを使うとき、ちょっとだけバッチリ似合う色系を添えた方が安心感があります。
私の場合、このセーターに合うのはジーンズ。なぜならば、ジーンズは「ブルー」だから。クールカラーが加わるということになります。
もし、このセーターの下に同じくイエロー系であるベージュのパンツなどを合わせたりしたら、クールカラー系の私はまったく似合わないコーディネートになってしまいます。
それで、さらにアクセサリーにもブルーを入れたくなってきます。
本来ならサマーである「クールカラー系」の私は、シルバーやプラチナなど銀色が似合うアクセサリーの色。
けれども、肌・髪・瞳のカラーの変化により、金色の方が若さを引き出せるように変化してきてしまいました。銀色だとバッチリ似合い過ぎて逆に老けてしまうようです。
まっ金ではなく、いぶし金の素材のピアスを最近よくつけるようになりました。
さきっちょについてる丸い石はラピスラズリです。写真によく写せなかったのですが、もっとブルーが強くて地球儀のように見えるカラーです。
このラピスラズリを添えると、本来は似合わない色群に入っている「茶色」のセーターがより似合うようになるような気がしています。
混乱しても続けてゆこう!
みなさまの中にも、「なんだかむかし似合っていた色を着ても似合わなくなってきたかな!?」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
そのように感じたことのある方は、年齢の変化による独自カラーの変化のせいかもしれません。
若い頃は似合わない色を着るときは顔から離れたところにするとか、顔の近くに似合う色を添える、などの工夫をすることが推奨されています。
でもエージング女子の場合、似合わないカラー群でも似合うようになっていることがありますので、ぜひ挑戦してみてください。
そして、アクセサリーや顔から離れたところで自分にバッチリ似合うカラーを使ってみてください。
要するに、若いころにやっていた正統派の色の使い方とはちょっとズレたやり方です。
ファッション上級者の方ならば、このような悩みなどないのでしょうね。
でも、ワタシと同じように感じている方がいらしたら、ぜひためしてみてください。
混乱しても、だいじょうぶ。レッスンを重ねないことには目が肥えてきませんものね。
カラーパレットに固執せずに鏡と相談しながら、おともだちに相談しながら、自分に似合うカラーのコーディネートを見つけてゆきましょうネ♪