モノや思考が片付いていない場合、どのような弊害があるのか!?について考えてみたいと思います。
長い人生の中で、「片付けは本気で対面しなくてはならないこと」の一つであると、心底思えます。
ある女性が体験した、片付けにまつわる悲惨な出来事をふまえつつ、お話ししてゆきたいと思います。
先日、友人達が集まり、我が家でちょっとしたパーティーを開きました。
来てくれた友人達は、このブログを見てくれていた様で、口々に「わ〜、ホントにシンプルライフだ!モノが無いんだね!」「モデルルームみたいで羨ましぃ〜!」と、コメントしていました。
リビング、ダイニング、キッチン、寝室、などにはモノが無く、クローゼットの中でさえも余裕があります。
まだまだ、片付けたいところは色々ありますが、ここまで来る道のりにはいろいろなことがありました。
だから、片付けで悩む人の気持ちは痛いほどによくわかります。
モノで溢れかえっていると、肉体も病気になる
ある女性Mさんの身に起こった出来事です。
常日頃からもっとお部屋を片付けたいと願っていた、退職したばかりの30代の女性。
ある日、TVを見ていたら「あなたのお宅を片付けさせてください」というような出演者募集が目に飛び込んできました。
「これだ!」と思ったそのMさん。すかさずTVの片付け体験に応募したのでした。
モノが手放せなかったMさん
TV公開のお片づけをする前の状況は、捨てられないものが段ボール詰めになっていて、箱が積み上げられている状態でした。
リビングのはじの方に沢山のモノが入った段ボール箱がいっぱいあった。
TVの収録の日は片付けのプロという人が撮影隊と共にやってきた。
現状についていろいろアドバイスと指摘を受け、いよいよ片付け開始です!
ところが......
片付けのエキスパートがやったこと
リビングにあった段ボール箱は、スタッフ達の手によって、そのまま寝室へと運ばれてゆきました。
(>o<)
そして、リビングはスッキリ♪♪(←あたりまえじゃん!)
実際にTVで放映された映像は、お助けマンである“片付けのエキスパート”が、工夫を凝らしてMさんの家の中を片付けてゆく様子を伝えていたそうです。
けれども事実は違いました!
ただ単に、リビングに積まれていた段ボール箱を別の部屋に移動させたにすぎません。
番組をつくるために、Mさんが利用されたのです。
寝室の床面積の方が小さいため、リビングにおいてあった時よりもさらに段ボールが高く積まれました。
寝室に積み上げられた段ボール箱でとうとう鬱に
彼女は、TV収録の日以来、高く積み上げられた段ボールの合間で眠らなくてはならなくなってしまいました。
日に日に憂鬱な気分になり、仕事にも行けなくなって、とうとう鬱状態に陥ってしまいました。
ベッドから動けなくなってしまい、身体も悪くなって。。。
とうとう、入院することに。(;;)
本当に、ヒドイ話しです。酷過ぎます。
急な変化には心身がついてゆけない
Mさんのケースは、自分でちょっとずつ汚部屋状態をつくっていった時とはワケが違います。
他人の手によって、本来は体と心の休息をしなくてはならない場所である寝室を、ひどい状態にされてしまったわけですから、病気になるのも当然なのかもしれません。
Mさんのケースは悪い例ですが、良い例でも心身がついてゆけないのには変わりありません。
例えばこんどは、正真正銘の片付けのエキスパートが来て、Mさんが入院している間に全てモノを断捨離をしてくれて、ミニマリストのようなスッキリしたお部屋に変えてくれていたとしたら!?
この場合も、自分の意思で行った片付けではありません。
たとえポジティブな変化であっても、他人がやった急激な変化には心身がついてゆけないのではないかと思います。
ゆっくりでもいいから
お部屋の片付けや断捨離は、ゆっくりでもいいから自分の手で自分の意思で行わなくてはならないのですよね。
変化が早すぎると体も心もついてゆけなくなってしまいます。
断捨離するもの、これからも大切にしてゆくモノを選び抜く作業に、悪戦苦闘している人もそのことを知って、ご自分のペースで腰を据えてやってゆくのも良いのではないかと思います。
オックスフォード大学で脳と心の研究をしているエレーヌ・フォックス博士と、ケヴィン・ダットン博士は、『科学的にみても人は変われるもの』だと提言しています。
人の考え方の傾向は、遺伝子の種類と育った環境によってかわります。しかし、後から訓練によって変えることは可能だと、科学的に証明されています。
ただし、すぐに変わる事は無理。
じっくりと時間をかけて自らを訓練してゆくことで、人は誰でも変わることができるのです!!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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