ここのところ何件か立て続けに、「住み替え」に関するご質問メールを受け取っていました。
また、ブログ記事にもコメントをいただいておりますので返信も兼ねて、「次の住まいで、理想の暮らしをする」というテーマについてお話ししていきたいと思います。(今回は"持ち家”編です)
いただいたコメントはこちらです↓
元となった記事はこちら↓です。
住み替えのタイミングが要になる
住み替えのタイミングはそのご家庭によって様々です。
結婚するから。子供が生まれるから。介護が必要になったから。転勤を終えたから。
子供が巣立って、夫婦2人きりになったことがきっかけで家の住み替えを考える方もとても多いですね。
お子さまが独立なさる年になると、その親御さんの年代は50代〜60代くらいになっています。
この年代になると、「次の住まい」については「終のすみか」になるパターンが多く、そうだとしたら大きな決断になリますよね。
コメントをくださった方のように、「どっちにしようか」「どうしようか」とお悩みになるお気持ち、すごくよくわかります。
未来の「理想のライフスタイル」について、迷いがある時でも最良の答えに行き着きたい。その為に、とても重要な3点についてお伝えしていきます。
①考えるベクトルは過去から未来?未来から過去?
②情報の取り扱い方
③自分の中から答えを引き出す
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①考えるベクトルは過去から未来?未来から過去?
未来の捉え方は人によってまちまちです。
例えば、定年退職後など人生の後半戦からのことを考えるとき、このような見方があります。
「これから第二の人生のスタートだ!」と捉える人もいます。「現在→未来」
もしくは、
「終活のことを考慮しながら終の住処を探そう」という視点から考える人もいます。「未来→現在」
どちらも素晴らしい捉え方だと思います。
未来から逆算して「←」考える方法と、今から未来へ「→」と向かう視点で考える方法がある、ということですね。
あなたのお考えはどちらに近いですか!?
どちらもアリで、そのどちらでも良い判断ができるかと思いますが、個人の価値観に合っていた方がベターですね。
理想のライフスタイルを考える前に、自分は時間軸を「←」こう考えるか?それとも「→」こう考えるか?、はっきりさせてからスタートするとブレが少なく決断していくことができます。
どちらがしっくりきますか!?
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②情報の取り扱い方
人生の中で大きな大きな決断をするタイミング。だから、『決断』にはとても慎重になるでしょう。
後悔しないためにも、情報収拾をしっかりしなくてはなりませんね。
ただし、その際に念頭に置いておきたいことがあります。
それは、どの選択肢も「一長一短」であり、「リスクもあるし有益性もある」ということです。
「持ち家にする?」vs.「賃貸にする?」
「マンションにする?」vs.「一戸建てにする?」
「のどかな場所に住む?」vs.「駅近の都会に住む?」
ご存知のように、これらの議論には「正しい答え」というものがありません。どちらとも長所があるし同時に欠点もあるからです。
そのため、第三者に相談したらほんとうに様々な答えが帰ってきます。
誰もがこの世界で自分なりの価値観を持っていて、「それが真実なんだ」と思い込んで生きているのですから、当然のことですね。
やってくる情報は、まるでちゃんこ鍋の中身のようにごった煮状態です。ほんとうに色々な見方があります。
だからこそ、情報収拾の際には、「客観的な目と耳」で受け取ることが得策ではないでしょうか。
一歩引いたところから、他人目線で評価するかのように、やってきた情報をフムフムと眺めるのです。
ドローンが上空から撮影していて、情報を受け取っている自分の姿を含めて全体像を見ている感じの目線で、情報を眺めている感じです。
業者さんからのアドバイスも鵜呑みにはできないことが多いです。
不動産屋さんは自分が売りたい(儲かる)物件を一押しにしてくることが多いです。商売なのですから当たり前のこと。引っ越し屋さんやその他の業者さんも然りです。ちょっと頭の片隅でそのことをわかっていながら、情報を聞いた方が良さそうす。
では、正真正銘の正しい答えは、どこで得られるのでしょうか!?
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③自分の中から答えを引き出す
次の住まい、終のすみか、を決める時に後から絶対に後悔しない方法があります。それは、自分の中から答えを引き出すことです。
本当に当たり前のことです。
ですが、驚くことに多くの人がそれをしていません。
その理由は...
「自分の中から出てきた本当の望みではない選択をしてしまった!」と気づくのって、後からだから、なのです。ニセの決断をしてしまっても、その時には自分では気づかないってことです。
例えば....
◆本当は小さな庭を眺めながら朝食をとるのが理想だったのに、→(頭で考えて)老後の病院通いがしやすいから駅近マンションに決めてしまった。 ◆東京タワーを見下ろす夜景が大好きでタワマンで暮らしたかったのに、→(頭で考えて)将来を見越して郊外の半老人ホーム的なマンションを購入した。 ◆こじんまりした小さな平屋で静かな暮らしがしたかったのに、→(頭で考えて)お金を節約するために2人暮らしには大きすぎる今の家をリフォームした。このような感じです。
私たち人間は、きちんと頭で考えているんだから「これが正解だろう」と思い込んでしまうことがあるのです。
でも実はこれは罠。外から来た情報の中から分析して選んだにすぎない、ということに気づかなくてはなりません。
後悔のない真の答えは、内から湧き上がってくるもの。
正しい答えは、自分自身の「心の中」にあります。
そこにしかありません。
そんな簡単なこと!なんですよね。
それなのに、心の中にある正しい答えが見えなくなっていることがあります。よくあります。
ちょうど、断捨離でき兼ねているクローゼットの中みたいにゴチャゴチャしてて、ソレが見えなくなっている。
本当に心から望んでいることの上から、情報・執着・他人の意見・などが覆いかぶさって、見えなくなってしまうのです。
そんな状態で、最終決断を下したくはないですよね。
「自分の中から答えを引き出す方法」は、一回だけ何かをやったからといって魔法のように成し遂げられる訳ではありません。
普段から、自分の感性に耳を傾ける習慣をつけることが大事です。
「これからの人生はどう暮らしたいの?」「私の求めているものは何?」と、自分の心に聞いていくと上手くできると思います。
その際に、「長女の手伝いをしてあげやすいから..」とか「病気になった時のために...」など、自分の「心の声」以外のソースから何かを持ってこないようにします。(こういうの、よくやっちゃうんですよね)
あくまでも自分の声を聞いてあげる、自分が感じた感性を大切に大切に受けとめていくことです。
できれば、ペンでノートに書いておくことをオススメします。
どうやって書いたらいいのか!?詳しく知りたい!という方は、こちら↓の過去記事をご参照くださいね。
住み替えで理想の暮らしを手に入れる、まとめ
長くなりましたので、まとめてみますね。
①先ず、人生最後の日から逆算して理想のライフスタイルをイメージするのか?それとも、現在から未来に向かって眺めながら理想のライフスタイルをイメージするのか?を決める。(自分はどっちのタイプかなと自問する)どちらにしても、視野が広がります。
②第三者からの情報はたくさん集めるべきだけど鵜呑みにはしない。傍観者的な目線で上空から悩んでる自分たちの姿を客観的に眺めながら情報を受け取る。
③自分の中から答えを引き出すために、自分の感性に耳をすませる習慣をつける。できればノートに書いていく。
今回は持ち家編でしたが、賃貸の引っ越しの場合でも同じです。(賃貸編はまたの機会に綴ります!)
「いい人生だったなぁ〜」と、にっこりしながら最後の日を迎えたいものです。
自らの手で自分が望む環境に整えつづける。そんな暮らしを重ねた先に、そう思えるのではないでしょうか。