私はこれまで、紙の写真の整理に奮闘してきましたが、このたび、写真のお片付けを大きく進展させることができました。
写真をすべてデジタル化(データ化)した経験について、私なりの感想をまとめてみます。
一連のステップを経て思ったことは、もし写真のデジタル化を考えているなら、「出来るだけ早めにやった方がいい」ということです(理由は後述します)。
写真の整理がなかなか進まず困っている方、実家の片付けで悩んでいる方、思い出の品のお片づけについて興味がある方、にぜひ読んでいただきたいです。
デジタルカメラや携帯カメラが主流になって、紙の写真が姿を消しつつある現代とはいえ、昭和生まれの方の昔の写真とか、両親や祖父母の思い出の写真などで、まだ紙の写真を持っている方が大半を占めているのではないでしょうか。
前回の記事『写真の片付けをしてデジタル化する最大の理由とは!?』をアップした後、「どうやったのか知りたい!」という質問メールもいただきました。皆さんが関心を寄せるお片づけの分野なのでしょうか。
整理整頓するためには、捨てなくてはならない。だけど、「大切な人が写っている写真」とか「もう二度とお目にかかれない若い頃の自分や家族の写真」を捨てるって、かなり精神的ハードルが高いですよね。
今回私が依頼したのは、業界でナンバーワンの実績があると言われている『節目写真館』というデジタル化専門のところです。これから、私がどのように作業を進めていったか、ステップをご紹介していきますね。
それから思ったこと、感想など、体験談を書き添えていきたいと思います。
大量の写真をダンボールに入れて送る
デジタル化するにあたって先ずは写真を送る必要があります。写真が少ない方は自前の大きな封筒や小さめの箱に写真を入れて送ることもできるでしょうが、私の場合は大量にありましたので、空の段ボール箱を送っていただくところからスタートでした。
申し込みの時に、箱(発送キット)あり?なし?を選択できます。
プランは2つあるので、どちらかを選びます。もちろん、長めの納期の方がお安くなります。
結婚式で使うなどイベントで必要な場合はお急ぎプランがいいですね。お値段的におさえたい場合は節目プランがオススメです。
・料金を抑えたい方向け
❷【お急ぎプラン】仕上がりまで1カ月半
・急ぎの利用がある方向け
送られてきた段ボールは、厚みのある四角い大きめサイズ。これに写真やアルバムを詰めていきます。
段ボールの中には、プチプチと大き目のジップロック!?が同梱されていました。雨などで写真が濡れないように梱包するためです。
これからの流れが書いてある指示書も同梱されてました。
写真をつめたあと、送り返すときに使う配送伝票もありますので、宅配業者さんに電話して取りにきて貰えばいいだけになっています。
ファイルごとに分けてラベルを貼ることが肝
そして、こちらも同梱されていた非常に大事な物!ラベル(シール)です。
「ファイル毎に分ける作業が、写真のデータ化にとって、もっとも大切なものだ」と私は感じました。もしもファイル別にわけなかったら、全ての写真がごちゃごちゃになってデジタル化され、そこに存在することになります。
何千枚にもおよぶ場合、見たい写真、取り出したい写真、を探すのに相当な時間がかかってしまうのです。
データ化するということは、写真が「jpg化されること」です。jpgなら、誰かの誕生日に思い出の写真を送って、一緒に楽しむことも簡単にできますよね。
冠婚葬祭の時、パーティーや催事で、思い出の写真をデータで見せるというシチュエーションも多々あるでしょう。そんな時も、ファイルごとに分けてあれば、簡単に探すことができます。
何かの時に、いちいち全部の画像の中から発掘するのはかなり大変になります。
節目写真館さんで「ファイルごとに分ける」サービスがあることを知った時、「これはいい!」と思いました。
ファイル分けをしておけば、家族の人数が多い場合でもちゃんと整理整頓されます。(私の場合は一人分でもファイルが必要なくらい写真多かったです)汗
『ファイル分け』は、1ファイル220円のオプションですが、枚数の多い方は特に利用することをお勧めします!
ファイル分けのやり方
これから提出する写真を、自分で考えたカテゴリに分けます。年代でもいいし、住んでいた場所でもいいし、テーマ毎に分けてもいいでしょう。とにかく、自分なりに分けるところからスタートです。
セミアの場合は年度別に分けてみました。バラの写真の他に、乳幼児期のアルバムが2冊ありました。
ファイル名は→
「アルバム1」「アルバム2」「1960」「1970」「1980」そのあとは、1年単位で、「1990」「1991」「1992」....。という感じで、「2000」までです。
ちなみに、2000年以降は、デジタルカメラが出現しましたので、紙写真はありません。少しだけ、人からいただいた紙写真があったので、「その他」のファイルを作りそこに納めました。
こんな感じ↑で、自分で考えた分け方にしたがって、ジップロックに入れてみました。それぞれの袋に送ってもらった番号シールを貼り付けます。
紙の封筒が中に見えていますが、これはもともとこのように収納してあったからです(デジタル化に必要という訳ではありません)。
余談ですが、これまで写真はイベントごとに封筒に入れて、ボックスに立てて収納していました↓。この方式をやり始めたのはかれこれ十数年前で、その後は工夫する訳でもなく、このまま放置していました。
自分で決めたファイル名は、節目写真館さんに知らせます。フォームを開き、そこに必要事項を書き入れてから、送信ボタンを押して完了です。
(フォームのURLは、送られてくるメールの中で案内があります)
ファイルは全部で100個も作れます。家族が多い方も100あれば充分ではないかと思います。
梱包してダンボールに詰めて送る
こんなに沢山の写真、ダンボールに入るだろうか...と心配になりましたが、ちゃんと入りました!
まだ入る余地があるくらいです。思ったより大きな箱でひと安心、結局4200枚ほどの写真が収まりました。
壊れ物ではないですが、濡れてダメにならないように、同梱されていたプチプチで周りを囲むように写真を入れていきました。
しかし....
卒業アルバムは全て断捨離し、集合写真や大判写真もほぼ捨ててしまった私ですが、これでスッキリしたと思っていたいたことが、ちゃんちゃら可笑しくなりました。→『写真の断捨離は、卒業アルバムからはじめる』
一箱に詰め込んでみたら、写真が多く残っていたことを改めて実感させられました。
情報になって帰ってきた写真たち
デジタル化を終えて、戻ってきた写真たち。それから、データ化されたjpgの写真が入ったディスクなどが入った荷物が届きました。
私が送った時より丁寧に梱包してくださっていて、二箱になって帰ってきました。
帰ってきた写真をさっそく出して、さらに捨てる写真を選ぶ作業をはじめました。デジタル化が終わったら、紙の写真はすべて破棄しようかなと考えていた時期もあったのですが、やはり選び抜いた写真を残しておくことにしました。
理由はこちらの記事にあります→『写真の断捨離について、歳をとったミニマリストが見たがる写真を選別する方法は!?』
残す写真の基準は、
♠️一緒に写っている人の名前をちゃんと覚えている。
♠️表情が良く、老後に見たら元気が出る写真。
♠️これからもずっと付き合っていきたい人と写ってる写真。
に設定してみました。
残す基準を設けると、シンプルに処分がしやすくなりますね。
デジタル化された写真は2枚のディスクに
ディスクがきちんとケースに収納されていたことが、予想外だったので、とても嬉しかったです。
データをディスクに入れたものはいくつか持っていますが、これ単体だと、ペラペラで無くしてしまいがちだったのです。
ケースがあれば、安心です。本棚に立てて収納しても見やすいし、取り出しやすいです。
あれだけの大量の数千枚もの写真が、こんなにコンパクトになってしまう時代。5箱分が、たったこれだけになり、なんとなく感慨深かったです。
早速ディスクの中身をパソコンで見てみることに!懐かしい写真がたくさんで、時間が経つのも忘れてしまいそうです。
たまたま友人がLINEでメッセージを送ってきたのですが、落ち込んでいた様子だったので、彼女と撮った昔の写真を送信しました。20歳の私たちが大口を開けて爆笑している写真です。すごく喜んでくれました!
写真をjpgにすると、すぐにシェアーできるところがいいですね。
その昔は、一緒に写っている人たちの分を、写真屋さんにネガを持って行って、焼き増ししてあげたりしていました。思い返してみると、かなりの労力を使ってましたね。もうできません!
デジタル化された写真は、そのままだと色が悪い
さて、デジタル化された写真を見て、びっくりしたことがあるのですが、それは色の「補正」作業をしてくださっていたことです。
よく見たら、説明書にもHPにもその様に書いてあったのですが、見落としていたので、補正後の写真を見て感激してしまいました。
こちらをご覧ください。白黒写真は、時間とともにセピア色に褪せてきます。
修正していただいたものは、くっきりした白黒になっていました。
修正前 |
修正後 |
カラーの写真のビフォーアフターもお見せしますね。(顔はぼかし修正入れてます)
この色彩の違いを見て、今回の写真のデジタル化プロジェクトを遂行して、本当によかったなと思いました。
カナダの湖の写真です。
修正前 |
修正後 |
実はもともと、上の様に写真自体が色褪せしていたのです。長期間、ボックスの中に入ったまま放置していたからでしょうか。
写真を準備している段階で、この変色を目の当たりにし、ショックを受けていたのですが、カラー修正をしてくださり、下の様な美しい色彩に直っていたのです。
こちら↓、歩いていたら野生のエルク(ヘラ鹿/ムース)の雌が通りかかったので、記念撮影しました!動物大好きな私、これは世紀のツーショットなんです。
洋服も、当時の色にちゃんと補正されています。
修正前 |
修正後 |
カナダにあるバンフ国立公園内にある湖です。氷河が溶けた水なので成分の関係で、絵の具の様に鮮やかなターコイズブルーだったこと、脳裏に焼き付いています。
このカラーが鮮やかに蘇ってくれました。
修正前 |
修正後 |
こちらも同じく、美しい湖のほとりにて、幼馴染との2ショット。
(顔が小さく写ってる写真を探したら、広大な景色を撮りたかったカナダの大自然の写真ばかりになってしまいました)
修正前 |
修正後 |
ありがたい事に、これら修正前のデータと、修正後のデータは、別々のファイルに入ったものを、両方ともいただけました!
写真のデータ化を考えている方は、1日でも早く
節目写真館さんへ紙の写真のデータ化を依頼してから、データを受け取るまでの一連のもろもろを通じて思ったのは、
もっと早くやっておけばよかった...
ということです。
理由は、「紙という物質は、徐々に変化してゆくものだから」です。
思い出の断捨離は辛さもあるので、身体的にも精神的にも重い作業となります。そして、写真は思い出の品そのもの。なので、つい億劫になってしまいがちです。
これまでダラダラと処分の決断を引きずってきましたが、今回すべての写真を一枚づつ手にとって見て、かなりの『色褪せ』をしていたことに驚きショックを受けました。
いつかはデジタル化しようと思っていたわけですが、色褪せは待ってはくれません。ちょっと大げさかもしれませんが、これは絶対的な真実です。
例えば、先ほどお見せしたカナダの写真も、撮って現像したばかりの頃は、もっともっと色鮮やかで、何度見ても感激が蘇るような写真だったのです。
もっと前にデジタル化していたら、もっと色鮮やかなjpgになっていたはず。悔やんでも仕方がありませんけれど、こうして記事を書いていると、言わずにはいれない事実なんですよね。
こんなクラウド・サービスが無料で利用できる
データと元写真を受け取ったあと数日たってから、「Fushimeフォトの準備ができました」という件名のメールが、節目写真館さんから届きました。
『Fushimeフォト』というのは、データ化したjpgの写真たちを全てネット上に置いていただけるクラウド・サービスです。
Fushimeフォトのことは、あらかじめ拝見していたものの、あまりピンときてなかったのです。なにせ、無料ですから、あまり気にせずに読み飛ばしていたんですね。
ところが、このメールをいただき中身を見て、「え?こんなことが無料で!?」と、驚愕しました。
なぜなら、私はiCloudというAppleコンピュータのサービスを使っているのですが、月額130円をチャージされていて、それでも容量が足りないからと、さらに料金を上乗せしなければいけない状況だからです。
今はなんでもデータ化の時代ですから、料金がかかるのは当たり前ですよね。だからこそ、Fushimeフォトが無料で利用できることに驚いてしまったのでした。
確かに、海外には無料でデータをアップできるDropBoxの様なサービスもありますが、数千枚にもおよぶデータを上げる作業には、相当な時間がかかってしまいます。まず、私にはできないでしょう。
このFushimeフォトをもって「納品」とする、というサービス形態でもいいくらいではないでしょうか。それプラス、ディスクにも入れていただけるのですから、お得感があります。
Fushimeフォトを観覧するには、IDとパスワードが必要です。IDとパスを遠方の家族に知らせたら、誰でも私のFushimeフォトの中身の写真を観覧することができるのです。
写真をデータ化して良かった点・悪かった点
これまでのことを、まとめてみます。
・断捨離が進みさらなるミニマル化
・色褪せた写真が修正で蘇った
・データをネット上(クラウド)に置いてもらえた
・jpgになり友達と写真を共有しやすくなった
・古めの元写真が色褪せてしまってた
・ファイル分けに時間がかかった
・捨てた事を後悔しないかちょっと心配
・ダイエット用に痩せてた頃の写真を集める
・自信をつけるために自分史をつくってみる
・どんどん家族や友人にjpgを送ってみる
これからデジタル化したjpg写真を使って、「やってみたいこと」を書いていたら、ワクワクしてきました!書きたいことは、まだまだいっぱいあります。
これからゆっくりと、1つづつやっていきたいです。こちらのブログでまた報告させてください。
「写真をデータ化して整理すると片付けがシンプルに進む理由とは」をお読みくださり、ありがとうございました。
みなさまの写真の断捨離や写真の片づけ、シンプルライフのお役に立てたら幸いです。