「私、変わりたい!」
何かのきっかけで、そんな風に決意することが、人生の中で何度かおとずれます。「いつ頃そんなこと考えたっけな?」と振り返ってみたら、ずいぶん前のことでした。
先日、100歳になったことをきっかけに「私、変わりたい!」と思って、積極的にジブンを変えるための行動をしているという女性のお話を聞きました。
なんと彼女は、100歳からパソコンを習って、ブログを始めたのだそうです!しかも毎日更新していらっしゃるというので驚きました。一日のアクセス数は数万PVです。
102歳になった現在では、自分より年の若い老人にパソコンを教えるお教室の先生もやってらっしゃるのです。
でも一番驚いたのは、“出会い系サイト”に登録して、カレシを探していたことです!ダンスをする相手が欲しいからなのですって。
彼女の話を聞いてインスパイアーされちゃいました。それで、「私も、また変わろう!」と久しぶりに思いました!
そんな風に思ったきっかけは、102歳の彼女のすばらしいお話だけではありません。
“人生100年時代”の講師として全国で講義をされているファイナンシャルプランナーの方の著者『定年を楽園にする仕事とお金の話〜45歳からそなえる「幸せ老後」のキホン』を拝読したことも、「変わろう!」と思った動機のひとつです。
平均寿命がどんどん伸びている今、世の中の状況もだいぶ変わってきています。
「80歳ぐらいまで生きるでしょ」などと流暢に構えていたら、残りの数十年間苦労してしまうかもしれません。
国がなんとかしてくれるかもしれないけれど、長く生きていくのなら、健康で楽しくて安心した暮らしをしていたいよな〜と、この本を読んで改めて思い直しました。
書籍の中では、定年後の仕事やお金のことが、とてもわかりやすく解説されています。
私は自営業なので、定年退職はありません。でも、30代4o代のころと同じ働き方やワークスタイルだと、長く仕事を続けることができなくなってしまいます。だから、これについてはいろいろと計画&実行してきました。
今まであまり真剣に考えていなかったのは、お金の流れ。それから必要経費のことです。
年金はただ払ってるだけだった
「ねんきん定期便」がきても、今までじっくり見たことがありませんでした。本の中でどうやって見ていくのか?が解説されていたので、引っ張り出して照らし合わせてみました。
将来の年金額をシュミレーションする計算式が載っていたのですが、夫婦単位で考えなくてはならないのですね。やはりきっちりと具体的な数字が目の前に現れると、心構えが変わってくるものです。
老後も旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、庭のバラたちを育てていくためには、お金がいっぱいあった方がいいよね、と思ったり。
それで、「年金の額を増やす方法」がいくつか提示されていたので、これをぜひ実行しようと思いました。
まさか、年金の額を増やすことができるなんて、思ってもいなかったので目から鱗でした。
老後の具体的なひと月の生活費は?
老後(65歳以降)のひと月あたりの生活をどのくらいにしたら良いのか?をイメージしなくてはならないのですが、これがなかなかできません。
イメージできないから、「老人なら少しの生活費でも大丈夫なんじゃない?」などと、現実逃避したようなことを考えてみたりしていたのです。
本の中で、3つのパターンの「生活費と収支」が挙げられていました(独り暮らしの人用と、夫婦二人暮らし用)。
ゆとりある暮らしを希望するなら月に40万。質素でいいなら20万。間をとって30万なら中間コース。
想像していたよりいっぱい必要なんだな〜と思ったけど、打ちひしがれている場合ではありませんね。
老後の資金を増やしたいと考えている真面目な人々を食い物にしようと、「うまい話」が忍び寄ってくるものです。老後のためのお金を虎視眈々と狙っている輩には注意しなくてはなりません。
うまい儲け話などありませんよ!年金はちゃんと払っておきましょう!と、専門家から言われるとしっかり脳裏に焼きつきますね。
節約ではない!支出を減らすしくみ作り
夫婦で受け取れる正しい年金の額がわかり、生活費のシュミレーションをしたのでイメージができました。
そして「支出を抑えること」がとても重要だということも。
「支出を抑える」といわれると、節約をがんばっていかなきゃいけないなーと思っていたのですが、ファイナンシャルプランナーの方がおっしゃるには、それではダメだということ。効果がごくわずかしかないと...
根本的な支出を抑えるための解決法は、「定期的に出ていくお金を根本から少なくする工夫」をしていくこと。
支出を減らすしくみをつくることで、生活費を増やすことができるのだということが納得できました。
100歳になることを楽しみに
他には、保険の見直し、住宅ローン、資産目録の作り方、医療費、など「お金の見える化」をすることが推奨されていました(もちろん具体的なやり方も)。
確かに、財産がいくらで、負債がいくらあるのか?はっきりとは把握できていません。しっかりつくっておけば、ライフプランがしっかりでき、いざという時に慌てる必要がなくなりますね。
今回、いろいろなお金の見直しをしていて「100歳になったらこんなことをしていたいな」というイメージも湧いてきました。
102歳のブロガーの女性のように、どんどん新しいことに挑戦していける自分でいたいです。
AIも使いこなし、ITにも強くなっていきたい。新たな出会いも楽しみ。
そのためには、彼女のように病院いらずで杖も持たない「超健康体」でいなくちゃ!
そして、お金はやっぱり必要。
できれば、若くて気立てのいい女性に、身の回りのお世話を頼めるような経済的余裕を持っていたい。
お金も、やりがいも、バラ達も、ぜんぶOK!豊かな心で100歳を迎えよう!
会社員の方にとっても
『定年を楽園にする仕事とお金の話〜45歳からそなえる「幸せ老後」のキホン』は、会社員の方の退職後のおはなしも充実しています。心と体を守るためにもお金のことしっかり考えていかなくちゃですね。