今日は10代の恋愛・学業・死についてのお話。ちょっとヘビーかもしれません。
私自身もどう捉えたらいいのかわからない状態が長く続いたのですが、たまたま最近寝る前に読んでいる本に腑に落ちる「ことば」を見つけたので、楽になってきました。
きのう中学生の男の子がイジメが原因で命を断ったというニュースを耳にしていたこともあって、重たいサブジェクトですが書いてみたいとおもいます。
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ショッキングな出来事
それは今年はじめ、まだ寒い季節に起こった出来事。高校生になった甥っ子の幼なじみである17歳の男子が自ら命をたちました。
4歳くらいから夏休みと冬休みはまるまる我が家に住んでいた甥っ子ですが、その幼なじみのことは小さい頃からいつも話題にでていました。サッカーが上手でハンサムで長身、おまけに頭がイイ!大好きなお友達だったんです。
亡くなる前日にも一緒に遊んでいたというその旧友は、成績が下がったことでお母さんと喧嘩が耐えなかった。
それはなぜかというと、息子にガールフレンドができてから成績がガクンと下がったから。だから「別れなさい!」とキツく命じていたんです。
その後もヒミツで隠れてお付き合いを続けていた幼いカップル。ある日の放課後手をつないで歩いてるところを母親に発見されてしまいました。
別れることに同意して約束してたのに!成績も上がってないし!ということで、母親はまたしても激怒。
そして少年は12階から死のダイブ。。。。
ほんとうに残念で悲しくて、どう捉えたらいいのかわかりませんでした。
お母様の気持を考えると胸が痛み涙が出てきます。そして、我が甥っ子の深い悲しみを想うと心が張り裂けそうでした。
現在では心のケアーはしない方向性
心理カウンセラーの知人に、この出来事をはなして「甥にはカウンセリングとか治療とか受けさせた方がいいか?」聞いてみました。PTSDの時のような心の治療の必要性があるかどうか?知りたかったのです。
すると心理カウンセラーの方は「10年くらい前はそういう出来事に遭遇したら子供の心のケアを特別にすべきという考えが主流でした。でも、現在では “必要ない” ということが提唱されています」と教えてくれました。
心にうけた傷は、体につくった傷と同じ。
血が出て痛み、かさぶたになって、皮膚が少しづつ再生されて、かさぶたがとれ、表皮が治っていく。
それと同じように「心」にできたひどいキズも、時とともにかならず自然に治ってくる。
心のキズへの自己治癒力が高まれば、その人はさらに心がつよくなってくる。だからそのままにしておくべき、という考えにシフトしているそうです。
たしかに、甥っ子も「俺は大丈夫。ただ、時間が必要なだけ」と話していました。
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近ごろ毎夜手にしている本のおかげで
寝る前に『村上さんのところ』という本を少しづつ読むことが、近ごろのマイブーム。
これは3000人以上の読者から寄せられた質問に、小説家の村上春樹さんが答えていくスタイルになっている書籍です。
たわいもない疑問、村上さんの作品に関する質問、個人的な悩みについて、などなど様々な質問に答えている村上さんの文章がとても面白いのです。
面白いというか、すごいなーと思います。
「回答」ですからもちろん短文です。ウィットに富んでいたり、真髄にずばっと切り込んでいたりする。
短い文なのに、村上春樹の世界がギュッと凝縮されている感じが好きなんです。
そんなベッドタイムブック『村上さんのところ』の中で、とても響いた回答がありました。
ご想像のとおり、親しい人の『死』について。
ある読者さんから送られた「身近な人の死の受け止め方について」の相談に対する回答でした。
村上春樹さんの回答
とてもお気の毒です。親しい方を事故で亡くされると、自分という存在から何かが急激にもぎ取られてしまったような気がします。なかなかそれを受け入れることができません。
気持の中に空洞ができてしまいます。
僕にもそういう経験があります。僕があなたにアドバイスできることはほとんど何もないのですが、もしあなたの中に空洞があるのなら、その空洞をできるだけそのままに保存しておくというのも、大事なことではないかと思います。
無理にその空洞を埋める必要はないのではないかと。
これからあなたがご自分の人生を生きて、いろんなことを体験し、素敵な音楽を聞いたり、優れた本を読んでいるうちに、その空洞は自然に、少しずつ違うかたちをとっていくことになるかと思います。
人が生きていくというのはそういうことなのだろうと、僕は考えているのですが。
<<村上春樹『村上さんのところ』新潮社>>
村上春樹さんからの言葉で頭と心がシンプルに、すこし楽になれました。
いろんな選択肢があり何でもあり
尊い若い命が失われていくことは、とても悲しいこと。
でも近年、10代の子供達の自殺のニュースはよく聞こえてくるようになりました。
「死ぬ」くらいならば、なんだってできます。
でもまだ「死の他にはどんなチョイスがあるのか!?」がわからないから死を選ぶしかなかったのでしょう。
世の中に『せねばならぬこと』など、ほとんどありません。
死ぬ程つらいなら学校なんか行かなくっていい。
ほんとうは、世の中は何でもアリなんだ!ってこと、早いうちから知っていて欲しいと、切に願います。
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