エルメス(HERMES)カラーであるオレンジ色の箱。あれを紙ゴミの日に資源ごみとして出しました。
馬のトレードマークがついている上品な色をした箱は、一目見てブランド名が思い浮かぶ人も多いはず。
箱の中身は黒のケリー。大昔に買ったバッグです。
カバン自体に重みがあるうえに、中身にあまりものが入らないため、最近では冠婚葬祭にしか使わなくなっていました。
ないと困るモノであり、お気に入りのモノでもあるので長年のお付き合いになりました。
ケリーバッグは専用の布袋に入っており、さらにオレンジ色の箱に収められていたのですが、現在住んでいるところに5年前に移住してきてからは、オープンスペースに置くような形で収納していました。
谷戸に建つ家ですから湿気がちで、通気が悪いとカビる可能性もあるからです。
ほとんど手入れらしいことはしたことがありませんが、買ってから四半世紀たっているようには感じません。
見た目も、私自身の感覚もです。
気に入っているため、断捨離候補に上がったことはありません。
さて今回、断捨離したのはオレンジ色の箱だけです。
移住してきた5年前から使っていなかったこの箱。なぜとっておいたのかというと、ビンボーマインドがそうさせていたのでした(汗)。
ネットオークションを商いにしていた友人が「ブランド物の箱だけとかリボンだけでもけっこう高値で売れるんだよ!捨てないでね。いらないなら私にちょうだい!」と言っていたから。
それから、「バッグなど中身を売る時になったら、箱があるのと無いのでは売れる値段が変わってくるのよ」とも教えてくれました。
はい、私は売る時のことを考えて箱をとっていたのです。もし手放すなら友人にあげちゃおうと思いつつ持っていた。
ミニマリストにあるまじき!?考えですね。それになんだかセコイなぁ〜(-。-;
お気に入りであり、しかも断捨離候補にすらなったことがないバッグなのだから、なぜ売る時のことを考えたりするのだろう!?と、ことをなし終えたあとになって、我ながら呆れてしまいました。
それで、わかったんです!!
記憶とモノを切り離して考える
たぶんワタシ、「記憶」と「物」をわけて考えてなかったのだと思うんです。
このバッグを買った四半世紀前といえば、元夫と結婚していたころです。
以前の持ち物は、全捨てして綺麗さっぱりモノを手放したのに、このケリーだけが残っていたから。そのことがなんとなく気になっていたようなのです。(モノの全捨ての話題はプロフィールにもアリ)
気分的にキモチ悪い感があったみたい。
それで、「いつか売ろう」と、無意識にどこかで企てていたみたいなんです。だから箱を使ってないのにとってあった。
でも私の心は、このケリーちゃんを大好きでいます。買ったばかりの頃も、今も好き。
「好きなんだから、いいじゃん!」と、サッパリと潔く思えてなかったようでした。
記憶はただの記憶にすぎない。モノには罪!?はない。わざわざ同一化する必要なんてなかったのに。
そのことに気づけてよかったです。
エルメスの箱を資源ごみに出した日は、過去のマインドを断捨離した日になりました。
モノが捨てられない。捨てるのが辛い。
もしそんな時があったら、もしかしたら私のように「記憶」と「物」をわけて考えることをしていなかったのかもれません。
「記憶」と「物」を完全に切り離し、別々に検討してみたら、「あ、これ必要ないじゃん」と腑に落ちることもあるでしょう。
逆に、「あ、これ結構お気に入りのモノだったんだ」と改めて気づいたりすることがあるかもしれません。
思いっきり断捨離したり、思いっきりときめいたり、潔く決断していきたい。そんな風にシンプルに暮らしていきたいな〜と、いつも思っております。