ミニマリストを目指すなら、モノを減らすことより「空間をつくる」ことに注目してみる
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暮れに久しぶりに会ったメンバーでお茶をいただきながら話していた時に、MYブームについての話題になりました。

片付けを頑張ってるところなんだ!」とか「いま断捨離がマイブーム!」とか「とにかくモノを減らすことをしてるので気持ちいい」などなど、シンプルな暮らしへ移行している最中だという人が結構いました。

シンプルに生きることを目指している方が増えた今日この頃。

ミニマリストの話題でブログを書いていることもあり、「なかなかモノが捨てられなくて進みが悪い」というご相談が耳に入ってくることもよくあります。

そんなとき、「発想の転換をしてみることも一案だよ」というお話をしています。

ものの見方を別の方向から眺めるだけで、うまくいくこともありますからね。

🤷🏻‍♀️「どのモノを捨てるか?」に注目していると、なんだか捨てるものがわからなくなってくる。

💁🏻‍♀️だったら「空間をつくる」ことに注目してみるのはどうかな!?

もう少し詳しくお話ししていきますね。


 
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空間を愛でる心

「空間をつくる」とは、空間を愛でること。空間を楽しむこと。禅の世界は日本のものですから、受け入れやすいし日本人に愛されているコンセプトです。

空間を楽しむことの醍醐味は、何と言っても「自由度の高さにあります。

例えば、スペーシーな感覚がある茶室に、一輪挿しの花びんがあるところを想像してみてください。

花びんをちょっと動かしただけでも、大きな雰囲気の変化を感じます。それはなぜなら、空間の部分が大きいからです。

逆に、モノの山ができているような汚部屋で、何かを拾って別のところに置いたとしても、あまり変化が感じられませんよね。これは、空間が少ないせいです。

空間の比率を大きくすることで、自由度が広がり、少しの変化でも楽しむことができるようになるのです。

美しく楽しく心地が良い世界です。


 
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どうしたら空間を楽しめる体質になれるか

空間を楽しむことを今までしてこなかったとしたら、どうやったら空間を愛でることを楽しめる体質になれるでしょうか!?


一部分で空間づくりを試してみる。


空間美を堪能する機会を増やす。


これらの対策が効果的であると考えられます。一つづつ見ていきますね。

①一部分で空間づくりを試してみる

例えば、本棚の一段ぶんを開けて、そこに禅の世界を創ってみる。

そこだけは、「絶対に本を置かない」というルールにして、スペースを楽しむのです。

このスペースだけは、何も置かない。そこに小さな花瓶を置き、小枝を一輪さしたりして楽しめる禅の空間です。

ローチェスト(低い食器棚などの家具)の上を禅の空間にするのも素敵ですね。

ローチェストの上って、とかくモノを置いてしまいがち。あとで出そうと思ってたハガキをポイっ。読みかけの雑誌をポイっ。帰宅後に帽子をポイっ。テレビのリモコンをポイっ。

モノ置き場になりがちなローチェストの上に、一つだけお気に入りのモノを飾るとか、花を飾るだけとか、空間遊びに使う場所に決めると、とても素敵になります。

小さなコーナーでも、「禅」の心に触れることができるスペース。ふと目に入ると、心がほっとするのです。

 
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②空間美を堪能する機会を増やす

空間づくりを楽しめるようになるには、まずはインプットから。

「モノへの執着」が「空間を楽しみたい気持ち」に勝手しまう、という方もおられるかと思います。そうですね、いきなり意識や志向を変えるのも無理がある。少しづつ進めていくことで大きな収穫に繋がるものですよね。

筋トレで筋肉をつけるように、感性を養っていくことができます

美しい空間をたくさん堪能していった先に、空間を愛でる感性が高まっていくのではないでしょうか。

いくつかおすすめをご紹介します。
 

龍源院(りょうげんいん)】@京都
大徳寺の広大な敷地内の中にある禅寺。枯山水(水をいっさい使わずに山水を表現している庭園)を眺めると静寂がおとづれます。
 
鈴木大拙館】@金沢
仏教哲学者の世界観を表現した空間と建物。
 
龍安寺】@京都
世界遺産に認定された寺。枯山水の作者は不明。大小15個の石が置かれていて、どの角度から見ても1個の石が隠れて見えないように配置されている不思議な庭園。
 
KHOTEI(洸庭)】@広島
禅寺である神勝寺の境内に建つアートパビリオン。名和晃平氏による設計デザイン。カフェも併設されている新しい禅の空間。

 
モダンアートの美術館などにも、スペースをアートにしている作品が多々あります。

センスを磨く必要はなく、空間を愛でる感性を育てるつもりで触れていくと楽しめるでしょう。

他にもオススメをご存知だったら教えてください!

削ぎ落とす感性を身に付けたい

余計なモノが無い、スペーシーな空間が大好きです。

だけど、実際に暮らしていると愛でていた空間が壊れてしまい、モノを置かなくてはならない時だってあります。

でも、空間あそびは自由度が高いことが特徴です。

一度こわれたとしても、またいつでも美しい空間をつくることが可能なのです。

美しい空間美をインプットしつつ、めげずに何度でも創作していく。

その先に、空間を美しく創る感性が高まり、ミニマリスト道をもっと楽しんでいけるのではないでしょうか。

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