ここ最近、流行としてのミニマリストが衰退してきました。そのおかげで、本質的なミニマリストが次々と誕生している様です。
先週、我が家をはじめて訪れた20代の男性が、家にあがるなり「あ〜、セミアさんミニマリストだ〜」と言いました。
「いいなぁ〜、何にもない部屋〜。僕もこういうのがいいな〜」ってコメントしていました。
その若い男性は仕事柄いろんなお宅にあがるのですが、近隣の市も含めて、他にもミニマリストになったお宅が何軒かあったそうです。
初めて家に上がった時は、普通にモノがある家だった。でも、しばらくしたら大きな家具とかごちゃごちゃした飾り物とか、ほとんどのモノがなくなっていたので、とても驚いてしまったそうです。
そこで彼は、「何かあったのですか?」と質問してみると、「ミニマリストになりたいから、ぜんぶ断捨離しちゃたの」と家の主がお答えになったとのことで、このとき初めて「ミニマリスト」という言葉とコンセプトを知ったのだそうです。
彼は新婚さんですが、妻がモノをいっぱい持ってお嫁にきたので、家の中が混沌としてきたそうで、ミニマリストに変貌を遂げるお宅をみては、羨ましいなー見習いたいなーと思っていたのだそうです。
なんと、わが街でもミニマリストがジワジワ誕生しているみたい!?
(過去記事:キッチンのおはなし)
▶︎逃げ恥でガッキーが選んだ白い炊飯器、美味しくご飯が炊けます
ミニマリストの流行りと衰退
「ミニマリスト」という言葉は、かつてのロシア社会革命党内で使われていた言葉で、最小限度の要求を掲げる社会主義者の一派のことをミニマリストと呼んでいたそうです。
また、1960年代にアメリカで興った反芸術運動では最小限の造形手段で制作する絵画や彫刻のことをさしてミニマリズム・アートと呼んでいました。
2010年前後からアメリカで「ミニマリスト」という言葉が、物を必要最小限しか持たずに暮らす人、という意味あいで使われはじめてブームになりました。
日本においては2015年、「ミニマリスト」という言葉が新語・流行語大賞の候補になりました。この頃がブームのピークだったでしょうか。
では、現在ではどうなっているのでしょうか!?
普遍的な思想としてのミニマリズム
流行としてのミニマリストブームは、終わったと感じています。
ただ、ミニマリズムは生き方であり、人間にとっての思想の一つです。ですので、ミニマリズムを生き方の指針にしているミニマリストは普遍的なものであるとも言えるでしょう。
普遍的なものは完全にすたれる事がありません。
日本で2015年ごろにブームになった時は、床に座ってご飯食べたり、洋服もほとんど無く、節約節約で一見すると質素を超えて貧乏くさささえ感じられてしまう様な、究極な状態がミニマリストなんだ!という認識が広がっていた様に思います。
(メディアの見せ方のせいですね)
ですが、本当は違います。
ミニマリストは、生き方のこと。
選び抜く力をどんどんつけていく生き方をしたい人。
この力がついてきたら、削ぎ落とす感性がもれなくついてきます。
(過去記事:なぜか黒ばっかり着ちゃう人を分析!?)
▶︎黒い洋服ばっかり着ている人はいますか!?ミニマリスト的には何色の服を着るのがいいのか!?
ミニマリストになれない間違ったやり方
ものをジャンジャン捨てまくることをやったとしても、ミニマリストにはなれません。
リバウンドしたり、副作用が出てきたり、不幸感が高まったり、迷いが出たりすることでしょう。
私のプロフィールにも書きましたが、かつての私がそうだったからよーくわかります。
私はモノのほぼ全捨てをやった経験者です。
たとえ全部のモノを捨てたって、ミニマリストになれません。それどころか、シンプリストにもなれないし、片付け上手になることもないでしょう。
ミニマリストになるには、「選び抜く力」をつけなくてはなりません。
これが必須です!
かつての私に欠けていたものです!
ミニマリストはモノの数では決まらない
選び抜く力をつけていく生き方を目指してる人がミニマリストな訳ですから、人によって必要としているモノの数が違っていて当然です。
あるお宅では、ここはお寺?と思うぐらいに食器が必要最低限しかない。だけど、ご主人様の趣味であるブリキのおもちゃがいっぱいあります。
夫婦でミニマリストになりたくて、一度はほぼ全てのブリキ玩具を捨ててしまったのだそうです。だからその時、モノは無くなった。
ですが、その時ご主人さまは「選び抜く」という作業をまったくしていなかったのです!本来は選び抜いていなくてはならなかったモノまで捨てちゃってたのです。
そのことに気づいてから、またお気に入りのブリキのおもちゃを少しづつ買っていってるそうです。
彼らはミニマリストをやめたのではなくて、本物のミニマリストになるための工程を通っているところなんですよね。
私の場合も、ミニマリスト思考を生き方にし始めてから増えたものもあります。
バラの本数が増えてきてしまったものの一つ。好きで好きで好きで、ときめきがすごくって!もちろん必要最低限の本数です。
他の人にとっては「いっぱいあるね」と感じるかもしれないけれど、私にとっての必要最低限数なんです。
自分らしいミニマリズムを構築していこう
幸いにも、「ミニマリスト」のブームは去りました。よかったです。
だから最近、本質的なミニマリストがじわじわ増えてきている理由は逆説的でちょっとシュールですね。
これからは、「もっともっと何かを捨てなくてはならない!」などと、ストレスに感じることなく、自分らしく「選び抜く力」を育てていけばよいのです。
自分にとっての必要最低限は、その時々によって変化していくもの。
「このモノは私に必要か?持ってることで幸せ気分になるか?」と、自分の心に問い続けていく。そうやっていくことで、自分にとっての必要最低限の数が変わった時にも、すぐにわかるでしょう。
それにしても....
わが町でも隣の町でも、ミニマリスト家が増えてきたなんて!面白い情報を聞けました。
その話をしてくれた彼は、パーソナルトレーナーさんなんです。固定された場所を持たずミニマルに必要最低限の運動グッズだけを持ちながら、移動してお仕事をされているということですね。
きっと将来、彼が望んでいる様なスッキリした暮らしを手に入れることができると思いますよ。
成功を祈ります♪
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