
大切なことを一瞬で見極める心豊かなミニマリストをめざすセミアです。
今週はイタリア人と一緒に仕事をしています。
日中も、食事もずーっと一緒。だから、セミアおとくいの質問をしてディスカッションする機会もありました。
このブログの読者様ならもうピンときたかもしれません。そう、外国の人へのアノ質問です!
問*「あなたの国でモノが溢れ過ぎて困っている人みかけますか?」
問*「ミニマリストという言葉を知っていますか?」
問*「あなたの部屋の様子は?モノの量は?」
少し前に「フランス人は10着しか服を持たない」という本が話題になっていました。
アメリカ人の大学生がフランスでホームステイをしたときに、フランス人マダムの豊かでシンプルな生活様式に感激した体験を本にしたものです。
著者であるアメリカ人女性から見たフランス人は、「上質なものを少しだけ持ち、モノを大切に使い、日常の中にささやかな喜びを見つけ、毎日を“特別な日"のように生きている。
では、隣国のイタリアではどうなのでしょうか!?
Q1:モノが溢れ過ぎて困っている人はいますか?
はじめに、日本のゴミ屋敷問題についてお話ししました。それから、アメリカにはホーダーと呼ばれる「モノが捨てられない人」が存在し救済を試みる団体もある、という話しも。
日本やアメリカでは、ゴミ屋敷までいってないにしろ、モノで溢れかえっているお家や部屋はけっこうあります。その様子を取材するテレビ番組もよくありますよね。
こういう状況をお話しした上で「イタリアではどうなのかな?そういう人もいる?」と質問してみました。
すると、イタリア人Pさんの答えは「そんな人みたことないよ」でした。
Pさんはローマ在住の男性です。
これまで足を踏み入れたどの家でも、テレビ番組でも、モノで溢れかえってこまっている部屋とか、ゴミを捨てられない人など、見たことがないそうです。
もちろん、地方の広い敷地に建つ家や、納屋や別棟があるお宅では、ガレージや物置小屋など一カ所にあまり使ってないモノをためていることもあるかもしれません。
たとえそうだとしても、「暮らしている部屋の中がごちゃごちゃモノで溢れかえってる」ということは、ないのでは?という見解でした。
【関連記事】
「シンプルライフからかけ離れてしまった、汚部屋やゴミ屋敷の原因は意外なものだった」
Q2:ミニマリストという言葉を知っていますか?
日本やアメリカではこのような事情があるからなのか、その反動で「ミニマリスト」という考え方が注目を集めています。
「もういっぱいはイヤだ!」「スッキリしたい!」と渇望している人が多くなってきているのかもしれない。
そして......
「ミニマリストって言葉を聞いたことがありますか?」と、イタリア人に質問してみました。
もちろん、単語としては聞いたことがあるし意味はわかる。
でも、そんな言葉を使ったり流行ったりはまったくないし、そんなふうに「シンプルになりたい」と望む人がいるなんて、面白いね、と。
私が「シンプルに生きるというテーマでブログを書いてるのよ」と話すと、「へぇ〜」って人ごとみたいな感じ。「そんな記事を読む人なんかいるのか!?というちょっとビックリな表情でした。
ちなみに、Pさんは男性だけど「家の設え」とか、「インテリアデザイン」など「どういう暮らしをしたいか?」といったことにとても関心がある人です。
家や暮らしに関する興味は私と共通で話しがいつもはずみます。そのような人でも、ミニマリストという生き方については知らないのですね。
やはり、「持たない暮らし」を欲しがる人が出てきたのは日本とアメリカだけなのでしょうか。
【関連記事:アメリカ人vs.イタリア人のシンプルライフ】
「持たない暮らしの最先端か!?帰宅しても部屋着に着替えないミニマリスト民族」
Q3:あなたの部屋の様子は?モノの量は?
「家の中はスッキリしているのか?」と質問してみましたが、その質問自体に不思議さを感じているようでした。
そこで「例えば、あなたの本棚はどうなってる?」「日本だと本棚に入りきらないほどの本を所持していて、廊下まで積み上げられてる家もあるんだよ」という説明に変えてみました。
すると、「本棚はスッキリ片付いてる。そんなに沢山の本を持ってないし。」とのことでした。
その調子で、家の中のようすを思い出して説明してくれました。
洋服はつねに「少しだけ」、お気に入りでちゃんと着るもののみクローゼットの中に入っているとのこと。
いつもオシャレはPさんですが、洋服のクローゼットには少ししか洋服を持たない主義だとか。
どうやら、ミニマリストに近いものがあるように感じられました。
「気に入ったものしか持ってない」のが普通な感覚なのかな?という印象を持ちました。
自分の知っている人(家族や友人など)も同じような感じだということ。
そして、「フランス人は10着しか服を持たない」の内容について話しをしたら、「うん、イタリア人もそれに近いと思うよ」と。
ただ、本の中のフランスマダムのように「高級な洋服」にはこだわっていなくて、お気に入りがたまたま高級なこともあるかもしれないけど、最初から良質なものに固執はしていない、とのことでした。
【関連記事:ベトナムのシンプルライフ】
「ミニマリストと呼ぶと違和感があるけれど、モノを持たない暮らしをする富裕層たち<