ミニマリストとは「もたない暮らし」をしている人、とも言えるけれど、どちらかというと「本質的なもの(こと)のみ所持することを貫くという思想をもった人」と言った方がしっくりくるかもしれません。
今日は、家や暮らしにまつわる、『幸せ』と『思想の追求』について考えてみたいと思います。
ある女性の話し
セミア家では、ひきつづき「紙モノ」の断捨離するもの選別中です!
いやはや、苦手ナンバーワンのカテゴリーだけあって、ちょっと時間かかりそうな予感(汗)。
紙モノを全部出してみると、とっくの昔に終わったプロジェクト関係の紙がいっぱい出てきたり、何が書いてあるかわからないメモ書きがしてあるノートが出てきたり、「なぜ?ジブン?」って、おもわずつぶやいてしまうような、不要な紙が続々でてきています。
そんな中で、ある女性Rさんに関する紙モノが出てきたので、昨日から彼女のことを思い出していました。
彼女は「住居を風水的により改善することで、幸せと健康と豊かさを呼び込みましょう」という啓蒙を生業としているアメリカ人。
Rさんがアメリカで伝えていることは、「たとえ風水的に欠点のある家であっても、工夫して改善する方法がありますよ」ということ。
それから、「家の中にガラクタがいっぱいあるのは、自分をないがしろにしている証拠」とか、「どんなに良い家でもガラクタが家の中を占拠していると良い気が流れません」など、より気持ちの良い住環境を作るためのサポートをしておられる女性です。
Rさんの家はそれこそ完璧です!アーティストでもある彼女の抜群のセンスも活かされた、素敵な住まい。
もちろん、ガラクタなんて家の中に一つもありません。お庭には春になるとバラの花が咲き乱れます。
Rさんは当時、独身だったので恋愛関係の話題になりました。
つい2年ほど前まで、同棲していた男性がいたというのです。けれども、出ていってもらったとのこと。
私が「どうして?」と理由を聞いてみたら、こんな答えが帰ってきました。
「He was killing me」
もちろん、実際に “殺される” という意味合いで言ったのではありません。
ニュアンス的には、「私の人生が台無しにされる」とか、「私の理想が砕かれる」とか、「私が築こうとしているものを崩される」など、自分が大切にしている無形の「価値観」やら「思想」やら、そんなものが尊重されていないと感じるおつきあいだった様でした。
ミニマリストと対局のパートナー
アメリカででシンプルライフやミニマイズという思想が広がってきたのは数年前からですが、彼女はまさにそのはしりだったと思います。
ただ、『極限ミニマリスト』とは別物です。極限のヒト達は、それこそスーツケース一つで生活している方などです。
わずか6畳のスモール・ハウスに住んでいる「スマートサイジング」著者のタミー・ストローベルさんは準極限に入るでしょうか。
Rさんは、極限でも準極限でもないけれど、家にガラクタも無く、洋服も少なめで、家の中はスッキリシンプルに片付いているので、住居を構えている自活の一般的ミニマリストと言えるでしょう。
そんな彼女が同棲していたという元カレは、彼女とは対局の性質を持っていたとか。
車をいじるのが趣味だからガレージにいろいろな工具を持ち込んで、ガレージ内はみるみるうちにモノでいっぱいに。
モノを使い終わっても出しっ放し。ビールを飲んだらそのままリビングに缶を放置。そんな片付けられない男だったと話してくれました。
でも、こうも言っていました。
「とてもいいヒトだったのよ」と。
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相容れない価値観の相違
そんな彼女の話しを聞いて、とても複雑な想いを抱きました。
もし自分の家にそのような男が住んでいたら!?と想像してみると、「も〜絶対ムリ!」と思ってしまいます。
とはいえ、自分の夫がそういう性質だったとしたら?と考えてみると、だからといって追い出したりはしないでしょう。
でも、元カレを追い出したRさんを「極端に潔癖性だ」と言って、責める気にはなりません。
彼女の気持ちも痛いほどにわかります。
モノも思考もスッキリして、本質的なことだけに向き合う日々の幸福感とエネルギーの高さを、常に維持したいのは同じです。
やはり似たような価値観を共有できる相手と一緒に暮らすのが、一番幸せなのかもしれません。
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シンプルライフに関する価値観が相違する夫婦の生活
シンプルライフを遂行しているある男性アーティストの方で、こういう生活スタイルのヒトもいます。
彼らには、家が2軒あります。一つは、妻と子供達が普通に暮らしている家です。
もう一軒は、アーティストである彼が住んでいる家。
そこは、アトリエにも使っていて作品が生まれる場所ですが、実際に彼だけが生活をしている場でもあるのです。
なぜならば、アートは暮らしそのものだから。
例えば、多忙な投資会社に勤めていて、帰宅してから夜にアーティストになる、というのはほぼ不可能に近いのではないでしょうか。
モードがあまりにも違い過ぎますよね。
朝起きてから、夜寝るまで、四六時中アーティスト脳で過ごすところに、芸術が生まれてくる。
そのような思想を持つ彼ですから、家族もそれをサポートしているのです。
朝からガンガンに掃除機の音が鳴り響いたり、インスピレーションが降りてきたと同時に干物を焼く香りが漂ってきたり、とかく日常生活では、アーティストの出ばなをくじくようなことも起こりますからね。
もちろん、彼らは夫婦仲も良好なカップルです。
お互いにお互いの価値観を尊重できる暮らしがある。それって、社会にとっての幸せにもなっています。
彼らの場合なら、このような暮らしを容認している奥様や子供達が存在するからこそ、彼のアート作品が世に出て、それを手に取った人々がハッピーになれる。
こういう一人一人から派生してゆく幸せの循環って、いいですね。
Rさんも、彼女なりの選択をしながら、よりよいライフを創っておられます。
わたくしは。。。
紙モノの断捨離!!引き続きがんばりますっ!
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