
キッチンをリフォームする予定の方や、これからお家を建てる方には、「IHクッキングヒーター」をおすすめします。
本日は、前半ではIHの良いところ、後半では、IH(電磁調理器)に対する悪い噂を払拭するため、「実際はどうなの?」というところについてもお話しさせてください。
IHクッキングヒーターは、どの家庭にもおすすめだけれど、特に、子育てが一段落した(しそう)な人、リタイア後の夫婦暮らし、独身者、などなどの方には特に、IHクッキングヒーターをおすすめします!
ホント、人生が楽になる。
IHは、老後もひきつづきシンプルライフをおくるためのよき友となるでしょう。
キッチンにIHクッキングヒーターを選ぶ5つの理由について順番にお話ししていきます。
①老後の生活に安心安全
②毎回キレイに掃除できる
③排気口が横につけられる
④キッチングッズの断捨離ができる
⑤電磁波の問題は克服済み
①②我が家は、もちろんIH

セミア家では、家を建てるときなんの迷いもなくIHクッキングヒーターを選択しました。
もう50代だったから、という理由もひとつあります。これから先のことを考えて。老人だけの住まいには、火を使わず、消し忘れても自動で消えるIHは安心です。
でも、それが選んだときの一番の理由ではありません。
IHの魅力は、なんといっても清潔に保てること。
ガスレンジだと隙間にいろいろなものが入り込んでしまい、お掃除がたいへん。
でも、IHはデコボコがありませんから、毎回ちゃんと綺麗に掃除することができます。お掃除があまり得意ではない私にとって、お手入れの楽さは魅力的でした。
*(ガスコンロの良さについてはコメント欄に書いてくださった方がおられます)
③IH対ガス、火のまわり加減により煙の方向が違う
ガスコンロの火で調理をすると、煙が高く上へと登ってゆきます。
IHクッキングヒーターで調理をすると、どんなに強火で調理しても煙の高さが低いのが特徴です。
ですのでIHの場合は壁際の低い位置に排気口を設置することができます。
これは、いいですよ!
上の写真↑はセミア家のキッチン。調理器のすぐ上あたりについている、小さな長方形のものが、排気口です。
スイッチは、右下方にある小さなつまみのみ。とてもシンプルなのです。
炒め物をしたりすると油は飛びますが、毎回のお料理後に拭きとるだけですぐにキレイになります。
ガスレンジの時は、年に一度の大掃除の時しか羽をとって洗ったりフィルタを変えたりなど、してなかったよな~。
ちなみに、横型の低い位置に設置する排気口ですが、ガスコンロに使うのはちょっとキツいです。というか、やめた方がいいです。(施工者さんに止められるかと思いますが)
ガスコンロで調理したとき、上まで登っていった煙を全部拾えないからです。
そうすると、天上まで煙が上がっていってしまうので、天上が汚れたりエアコンが油を吸い込んだりしてしまうから、お家が痛む原因になってしまいます。
④IHに変えるときに断捨離するもの
当たり前ですが、I Hキッチンにしたら、IH対応のお鍋でないと使えなくなります。
ガスコンロでは使えていたお鍋でも、IHに対応していないものは使えませんので、全て断捨離です。例えば、中華鍋、ゆきひら鍋、アルミやかん、など。
現在は、ホーロー製の大小のお鍋シャスールを使っています。
シャスール(CHASSEUR)は、ご近所のお料理教室の先生が推奨している熱伝導率が非常に良いお鍋です。値段が上がってきていますが、たまに大きなセールがあるので要チェックです♪
ほんの少しの水で蒸し炒めした野菜の味は美味しいし、シャスールのおかげで調理時間が短くなりました。
IHから電磁波が出てて体に悪いってホント?
先日、「IHクッキングヒーターって怖いですよね!健康を害するので気をつけましょう!」と主張する投稿を目にしました。この記事には6年ほど前の日付がついていたのですが今シェア拡散されていたのです。コメント欄には「怖い〜」などと不安を訴えるコメントが散見されました。
このような間違った情報が蔓延していて、それを読んで信じてしまった人が何人いるのだろうと思うと、気の毒でなりません。
実は、IHが危険な数値の電磁波を出していたのは昔の話し。
発売された当時はかなり高い電磁波が出ており、因果関係は証明されていないものの、私の知り合いでも3人の女性が若くして脳腫瘍で亡くなっています。友達の知り合いならもっといます。いずれも子供が3〜4人いて、一日中キッチンに立っていた人ばかりでした。
2013年くらいから、基準値を超えた電磁波が出なくなってきています。
そんなわけで、セミア家では、昨年キッチンを選ぶときに、なんの迷いもなくIHクッキングヒーターを選択しました。
私たちより一年ほど前にキッチンをリフォームした両親も、IHを選んでいます。
両親がキッチンリフォームする際に、いろいろ調べていたら日本の住宅から電磁波問題を無くすことを目的とした協会に行き当たりました。
そこでは、いろいろな会社の色々な型番のIHクッキングヒーターで、実際にどのくらいの電磁波が出ているのか?を測定していました。
昔の型のIHと今のでは雲泥の差があるし、各メーカーによって電磁波発生値に大きな差があるようです。
我が家の昨年から使っているIHはP社のもの。電磁波の数値を測定しましたが、もちろん大丈夫でした。
2012年くらいの製品だと、まだ電磁波の数値に問題があったようです。
古いアパートや昔からあるワンルームマンションなどでは、製造年月日が古いIHがそのまま使われていることがあります。これはかなり高い電磁波が出ているのではないかと思います。
ただ、古いIHコンロの電磁波を使って健康に問題がでる可能性があるのは、一日中キッチンに立っている子沢山のお母さんくらいです。独身で自分の食事をちょこっと作るくらいでしたら、心配には及ばないのではと思います。(心配な方は計測してもらうと安心しますよ)
一般社団法人日本電気工業会ページでは、『IHクッキングヒーターでの調理時に生じる電磁波は、現在最も信頼のできる国際的な機構(ICNIRP)が制定したガイドライン値を大幅に下回っています』と記載があります。
日本のIHから電磁波問題が軽減されたワケ
IHを恐れている人々の間でよく言われていることに、「IHは日本特有のもので、電磁波が有害だからヨーロッパでは普及してない」という主張があります。
これは、IHができたばかりの当時の話しです。今はもうシチュエーションが変わってきています。
確かに、大手メーカーが製造しているIHクッキングヒータは、発売当初は非常に高い数値の電磁波を出していました。それは事実です。
ヨーロッパ主要国では、電磁波を出す家電の販売を国が禁止しています。
だから、高い電磁波を出している日本のIHコンロは基準外。普及しないどころか、ヨーロッパの市場に出すことすらできなかったのです。
我らが誇る優秀な日本の電気メーカーさんが、このまま黙っていると思いますか!?そんなわけないですよね。
改良に改良を重ねていって、電磁波の値を基準値以下に押さえたものができてきて、現在ではヨーロパでも日本のIHコンロが普及しています。
なぜ私がこんなことまで知っているのかというと、家を建てる前に電磁波の勉強をしたからです(なんと電磁波測定師1級まで取得しちゃいました)。こういうのって男子の得意分野。私は詳しくは説明できないけれど、機械での計測は正しくできるようになりました。
(*追記:2018年頃マイナーな会社の製品で電磁波が少し出てるIHがありました)
情報社会だからこそ、自分軸を持ちたい
今日は、IHクッキングヒーター(電磁調理器)のことを取り上げましたが、何事においても『変化』していくのが、とっても早くなってきてると思いませんか!?
世にはびこる「怖がらせ情報」に振り回されず、きちんと自分で確かめることの大切さをひしひしと感じています。
ではでは、みなさま良い週末をお過ごしください。