数年前にオーストリアに行きました。
一番良い季節、ベストシーズンにあたる6月でした。
6月の中欧は、新緑の季節であり食べ物が美味しい季節でもあります。
そして、6月は私の大好きな『ホワイトアスパラガス』がヨーロッパでは旬をむかえる時期!
一人で入ったレストランで、「今、ちょうどホワイトアスパラガスが旬だから食べてみたら」とすすめてくれました。
両親がむかしドイツ旅行に行った時の思い出話しで、「山盛りのホワイトアスパラガスが出てきて焦ったけど、めちゃくちゃ美味しかったから全部食べちゃった」という話しを憶えていたのもあって、ホワイトアスパラガスを旅の最初にいただいたのでした。
そーしたら、本当に美味しくって、その後は毎食『ホワイトアスパラガス』“だけ” を、ひたすら食べ続けたワタクシでした(笑。
これ、ホントの話し!(^^;;
一口にホワイトアスパラガス料理といっても、そのお店によってぜんぜん違う調理法で出てくるんですよ。
サッと焼いてシンプルなアンチョビソースがかかっていたり。
ボイルしたホワイトアスパラガスに大きな生ハムが巻いてあったり。
茹でたホワイトアスパラガスにクリームソースがたっぷりなんてのも。
お店ごとに違った調理法で、ホワイトアスパラガスの魅力を引き出していて、どこで食べたホワイトアスパラガスも、と〜っても美味しかった♪
一番最初の写真にあるように、お皿にはジャガイモやその他の副菜ものってるので、一皿でお腹がいっぱいになっちゃいます。
国民性があるのか!?消化酵素がある?ない?
現地の人とお食事に行ったときも、迷わずホワイトアスパラガスを注文!
「実はね、こっちに来てから毎食ホワイトアスパラガスを食べているのよ」と話したら、「セミアは日本人だから毎食食べても大丈夫だよ」と言われたんです。
最初、なぜ私だけ?ってよく分からなかったんだけど、よく聞いてみたら、どうやらヨーロッパ人はホワイトアスパラガスを消化するための消化酵素が少ないようなのです。
「ヨーロッパ人はホワイトアスパラガスを毎日食べると尿の出が悪くなってしまうから、毎日食べたりするのはNGなんだ」
「でも、アジア人はホワイトアスパラガスをよく消化できる身体だから、毎日食べたって大丈夫!」
へぇぇ〜!そんなの初耳!
ホワイトアスパラガスが旬の時期のヨーロッパで、「日本人に生まれてきてよかった〜」なんてシミジミ思いましたわ。
お家で調理してみた
先日、スーパーに行った時に北海道産のホワイトアスパラガスが売っていました。
なんだか懐かしくなってしまって、ちょっとお高かったんだけれどGETして帰宅。
さっそく調理してみました。
いつも私たちが食べているグリーンのアスパラガスと比べると、下茹で方法がだいぶ違います。
(1)
ホワイトアスパラガスの根元1cmほどカットします。
(2)
ホワイトアスパラガスの皮を剥きます。色が変わるあたりまででOK。
(3)
剥いた皮は、とっておいて茹でるときにお湯に入れます。鰹節みたいに風味を良くする役割をします。皮の香り成分を抽出し、味を良くするために入れます。
(4)
お湯の中にはレモン汁も入れます。私は半分くらい入れたけど、もうちょっと少なめでもOK。ホワイトアスパラガスがより白く茹で上がります。
(5)
茹で汁の準備ができ湯が沸騰してきたら、ホワイトアスパラガスの根元から入れます。半身浴みたいなもんです。10〜20秒ほどそのまま根元だけお湯につかってる状態で待ちます。
(6)
そのあとは、全部を茹で汁につけて普通に茹でます。3〜4分待ってできあがり!オリーブオイルをかけて召し上がれ〜。
(7)
もしも、すぐに食べない場合、保存できます。煮汁につけたままさめるまで待ちます。30分くらい放置したら、茹で汁から引き上げて水気を切って保存します。(2日ほどならもつ)
以上が、ホワイトアスパラガスの茹で方です。
日本のホワイトアスパラガスはちょっと硬いなぁ
グリーンのものよりホワイトアスパラガスの方が硬いですね。
味は美味しかったけれど、これだけやってもまだ硬いな〜という感触でした。
やっぱり、6月のヨーロッパで食べるものとはまったく異なるものですね。
日本ではお値段的にも高いし、もう買うのはやめることにしませう。