70年代の台所お片づけと料理の話しなのに新鮮!桐島洋子さん昭和ベストセラー復刻本

1937年生まれの桐島洋子さんが、40年ほど前に書いたベストセラー本『聡明な女は料理がうまい』を読みました。

この本は長らく絶版になっていたのだけど、2012年にふたたび出た復刻版。「むかし読んだけどもう一回買った」という人もいたりするそうです。

題名だけみると「料理本なんだろうな」と思うのですが、中身は文章。桐島洋子さんの軽快なことばのフットワークがはじめから最後まで駆け抜けます!壮快です!

料理のレシピもいっぱい出てきますが、写真とかはついてない。いうなれば、『食に体するスタンスに変革をおこし、より良い生き方へと誘うエッセイ』という感じなのです。
 

とってもユニークな料理入門書

料理を楽しむ「心」を、若い人たちへ伝えようというのが本の趣旨。料理にとって、なにより大切なことは、作る心にあるのだから、それを励ますために書かいている、と本書の中で桐島さんは語っています。

読み進めていくと、桐島さんならではの斬新な料理入門のススメの数々に新鮮な衝撃がはしります。

のっけから「料理は男性的であるべき!」だというアドバイス。「今の主婦は女性的なスタンスで料理を捉えてる」、という問題提起からはじまります。

それは、「すぐれた女は必ずすぐれた料理人」だからという考えからきているのだとか。

女性的にグズグズと考え過ぎたり悩んだりするのではなく、男性的に『大胆で柔軟な発想力』を持つこと。そうすれば、たかが365日分くらい毎日新しい献立のアイディアがめらめら沸き過ぎて困るほど沸いてくるんじゃないの、ってことだそうです。

桐島さんの定義する男性的な要素というのは、

*勇敢な決断力
*実行力大胆かつ柔軟な発想
*明晰な頭脳
*鋭い洞察力
*機敏な運動神経
*たくましい体力
*物に動じない冷製な判断力
*不屈の闘志と責任感
*ゆたかな包容力
*虚飾のないさわやかさ

なるほど、これらを持ち合わせた人がつくってくれた料理、食べてみたい!って思いました。
 
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料理がうまくなるには!?

30代後半だった桐島洋子さんがおすすめする、料理が上手くなるコツがおもしろい。

○暇つぶしでもいい、ジャボジャボ料理書を読み流すべし
○外国語で料理本を読めば一石二鳥
○ずっといい女でいる為、ササっと手料理くらい作れなきゃダメと知る
○はじめての ”料理初体験” は、ゴージャスで手が込んだ一品にすべし
○食いしん坊の恋人を持てば理想的

ジャボジャボと料理本をできるだけいっぱい読むべきなのは、漠然とした印象だけでもいいから頭の中に蓄えておけるから。

できるだけ多くの料理を心にとどめておけば、市場を歩いているときでも、インスピレーションの鈴の音がピーンと鳴る。

きょうはこれが美味しそうだな安いなと思う食材と、頭の中にたくわえてある料理の知識や経験がピーンとふれあったときに献立が決まる。そしてゆたかな食卓が生まれる。そういうことだそうです。
 
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ミニマリスト的な台所と片付け

調理器具の揃え方についての章もあるんです。

それから、台所のあるべき姿についても。

桐島さんは『よそ者にも入り込めるぐらいキレイな台所』にすることをススメています。キレイで便利でスッキリと合理的な環境のほうが居心地がいいし、意欲的になれるから。

まさに男性的な料理ができそうな環境ですね。

合理的でスッキリした台所にするコツは....

○なんとかセットとか、引き出物はとっておかない。
○新案特許とか景品に弱い自分を克服し、どんどん買わないこと。
○すさまじい色がわめきあう日本の台所、色の不調和を気にしてみる。
○美意識に自信がないなら衝動買いをしないこと。
○古いガラクタより、現代の物で揃える

 
▶︎ほっこりする色合いの和食器だけを残してみました、ミニマリストの引き出し収納
 

モノを持たないようにする

『モノを持つことより持たないことに努めるべきである』という助言には大きく共感します。

元祖ミニマリストとかシンプリスト的なおことばですね。

住宅事情で片付けがままならないこともありますが、『台所』は家の心臓部にあたる、最も重で生産的な仕事場だから、ここだけはなんとかしたい場所。

『台所を雑然と薄汚い裏部屋にしておく限り、家庭生活は文化になりえない』、桐島さんの力づよい言葉にぐっときました。
 
▶︎運気や収入を上げたいなら、ワンランク上の環境に住むべし!ミニマリストが秘訣を公開
 

料理初体験のこと思い出しました

『 ”料理初体験” は、ゴージャスで手が込んだ一品にすべし』について書かれている章では、友人の女医さんにものすごく手がかかるレシピで洋食をはじめて作らせた、という逸話が面白かったし、なぜ桐島さんがこんな提案をしたのかが腑に落ちました。

そして、ワタシ自身の料理初体験の日のことを思い出しました。

母親がママさんバレーで怪我をして入院した日の夜のことです。私はたぶん中学1年生ぐらいだったかと思います。入院している母の代わりに料理し、弟と妹と父と4人だけで夕食を食べました。

ご飯を焚いて、ハンバーグを作って、添える野菜を煮て、小鉢をつくりました。料理をしたことは一度もなくて、すべて見よう見まねだけで作ったのです。

見た目的にはオッケーかなと思ったのですが、ハンバーグを一口食べてビックリ!めっちゃ塩からい!ムリ食べれない!

「これじゃみんな食べられやしないなぁ、どうしよう〜」と考えていたら、元気よく「いただきま〜す」と弟と妹。

2人ともハンバーグをパクっと食べました。

そして「美味し〜い♥️」と言ったんです。

こんな塩っからい不味いハンバーグが美味しいのか?と思いましたが、2人は美味しい美味しいと言いながら、ぜーんぶ平らげてしまいました。

だけどこれは弟と妹の優しさだったんです。

父はさすがに頑張っても食べられず、残しましたから(笑。

こうして思い返してみると、なかなかいい体験だったかなと思います。きょうだい愛も感じられたし、翌日は2人のおかげで「もっと頑張ろう」と思えたので美味しいものが作れました。
 

お料理の心を育てる書

この昭和にベストセラーになった桐島洋子さんの復刻本は、70年代に出版されたもの。台所のお片づけとか、料理のお話しなのに新鮮な読後感があり元気が出てきました。

桐島さんのエッセイは時代をこえて元気をくれる。なんだか料理との関係がよくなっていきそうな予感です♥️

若い方は桐島洋子さんをご存知ないかもしれませんが、Wikipediaで見てみてください。現代でも充分にはっちゃけたヒトと感じることでしょう。とても素敵な生き方の女性です。
 
 
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