ちょっと深い話しします。断捨離しますか?丁寧に暮らした家族の足跡刻まれた高級家具

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暮らしの見直しや断捨離の際に、家族の歴史が刻まれた高級家具をどのように扱うか!?について、気づかされた体験がありましたので、シェアさせてください。

『持たない暮らし』『丁寧な暮らし』も、基本的には同じだということに改めて気づきました。

私自身は、引っ越しを繰り返してきたという経緯もあり、高級家具を持たない生活をしてきました。

現在の住まいにも、本棚と椅子や机以外の家具はほとんどありません。

ですので、家族で長年大切に使ってきた様な高級家具の処分については、考えてみたこともなかったのです。

その事を考えるに至ったきっかけ。それは、Facebookのメッセンジャー(チャット)です。

同時に2人の大切な人たちが、「同じサブジェクトで話しかけてきた」という、シンクロニシティーを体験をしました。そう、私から話しをふったわけではなかったんですよね。

一人は独身男性のTさん。もう一人はご主人様を亡くしたHさん。なぜか、2人とも「故人が使ってきた家具」について私に話しかけてくれたんです。家具の話しなんて今までしたこともなかったのに!急にです。

ちなみに、この2人は互いにまったく面識も接点も無い人達です。了解をもらったのでブログ記事にさせていただくことにしました。

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故人を忍びつつ、暮らしのダウンサイジング

Tさんは、母を見送り父も母の元へと旅立ってしまったため、『暮らしのダウンサイジング』に向けて大々的な断捨離中です。

考えることも多い想い出の品の断捨離はしんどい作業です。Tさんも幸せなシンプルライフを目指して頑張っています。

故人が使ってきたしっかりした家具を処分するのは、なかなかハードルが高い事の一つではないでしょうか。

だからといって、独身の人が家族が使っていた大型家具をそのまま引き継ぐわけにもゆきません。

両親の家に住み続けるのならば家具を引き継ぐことも可能かもしれませんが、一人で大きな家に住み続けるのもいろんな意味で大変です。

『新しい人生』を切り開いてゆく為に、モノも一掃して一からスタートしたい、というパターンが多いのかなと思います。

子供が「想い出の家具を断捨離して、スッキリした人生を歩む姿」にしても、「両親の想い出と共に暮らしてゆくことを選択」したとしても、どちらにしても空から応援してくれそうな気がします。

時々、親のモノを捨てる行為と、親不孝すること、を重ねてしまう場合があります。

親はもう物理的な肉体を持っていないのですから、親のモノは親そのものとイコールではありません。

親が一番望むこと。

それは、まだ物理的な肉体を持って生きている子供が、幸せに暮らしてゆくことですよね。

これからどんな人生を歩んでゆきたいか!?にフォーカスして考えてゆく。そして、出た結論をもとに親の家具をどうするか?を決断すれば、自分が満足できる結果に繋がるのではないでしょうか。

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生前もいなくなった後も、丁寧な暮らしを続ける

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Hさんは、今もご主人様と暮らしているかのように生活をしています。

夫婦は丁寧な暮らしを積み重ねながら3人の子供たちを育てあげました。

その様子は、これまで2人が使ってきた食器や家具からも感じ取ることができます。

新婚だったころ買ったクラシックななデザインの注文家具。グレードの高さが垣間みれます。

家族が増えてゆき家具も少しづつ揃ってゆく。家族の歴史が刻まれた家具で、設えられている居心地の良いお家です。

買ったばかりの頃、高級な家具を子供が傷つけちゃったらどうしようって心配になり、家具店のオーナー様に相談したら、こんなステキな答えが返ってきたそうです。

「家具の傷は、その家の歴史だから傷がついても大丈夫。そういうことも含めて大事にしてください」

Hさんも、

「家具も食器も夫と一緒に選んできたものなので、そういうものに囲まれてると、とても落ち着きます」

「いい家具に囲まれていると、それだけで幸せな気分になれる」と、心温まるお話しをしてくれました。
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桜の木の色合いが素敵な重厚なつくりの食器棚の中には、ひとつひとつこだわって選んできた食器が並んでいます。

Hさんは、食器が割れたときも『金継ぎ』という室町時代からある日本古来の修復技術で、蘇らせているそうです。

割れたところを「漆」で接着して、跡を隠すために蒔絵と同じ技法で金粉を施すのです。

金継ぎを施すと、逆に『新しいものが生まれる』って感じで、すごく前向きな気分になるのだとか。

「家具も食器も、その家の歴史そのもの、いいものは世代を超えて使い続けられるので、大切にしてゆきたい。」

そう教えてくれました。
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上の写真↑は、お嬢様の彼氏が結婚の承諾を得るためにやって来るというので、ピカピカに磨き上げた革のソファー。

ソファの色は生前ご主人様が選んだ「深いグリーン」で珍しい。その家の個性が現れているような気がします。

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“持たない暮らし”も“丁寧な暮らし”も、根本は同じ想いから

両親の大物家具を手放し暮らしをダウンサイジングして幸せなシンプルライフを目指すTさん。

家族の歴史が刻まれた家具や食器をこれからも大切に使い続け、丁寧な暮らしをしてゆきたいHさん。

お二人から貴重なお話しを聞かせてもらい、『持たない暮らし』『丁寧な暮らし』も、基本的には同じだと気づきました。

モノを減らしてミニマルに『持たない暮らし』をする理由は、本質的なこと本当に重要なことだけに集中したいから。フォーカスを定めたところを大切に扱うことで、クオリティーの高い人生が実現できます。

一方、持っているモノを大切にしながら『丁寧な暮らし』をしてゆく理由は、幸福感を得られるから。身の回りのことにしっかり向き合いながらこだわりを持って大切に生きてゆくことで、クオリティーの高い人生が実現できます。

『持たない暮らし』も『丁寧な暮らし』も、どちらも人生の質を向上させるためにある。

どちらも根底に『幸せになるため』という背景を持った、昔からある新しい考え方です。

どちらも尊くて本質的な考えだと思います。

『持たない暮らし』をしている人は『丁寧な暮らし』をしている人を羨ましく思ったりするかもしれない。

『丁寧な暮らし』をしている人は『持たない暮らし』の人を見て「いいなー」と思ったりするかもしれない。

自分たちの生き方の根本である「暮らし」をしっかり見つめようとすること。そこに幸福が生まれてくるのかもしれません。

 

Tさん、Hさん、たいせつな事に気づかせてくれて、
本当にありがとうございました♡

 

最後まで読んでいただき感謝いたします!

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