ミニマリストが考える真のシンプルライフは、複雑性に感謝することかもしれない!?

今日は、いつもとは違う角度からシンプルライフについて考えてみたいと思います。

シンプルライフは、各々の価値観によって定義が違いますので、みんな自分にとってのシンプリシティーを探してゆくことになります。

シンプリシティーについて別の角度から考察してみると、「ライフ」をシンプルにすることの参考になるヒントが見つけられるかもしれません。

少し前の本になりますが、芸術大学の教授でもあり、ITデザイナー、アーティスト、コンピュータサイエンティストでもあるジョン・マエダ氏の著書『シンプリシティの法則』もご紹介します。
 

複雑な世の中になったからシンプルが求められる?

近年、アメリカや日本では「生活をシンプルにしたい」と願う人が急増しています。

今は、シンプルな製品は市場から高く支持される時代でもあります。

それは、私たちがあまりにも膨大な情報に囲まれて生活しているからにほかなりません。

総務省の公開統計データ「 情報流通センサス 」 によると、日本人 1人あたりに “選択可能情報量” は、ここ 10年で約 500倍以上に増えているそうです。

10数年以上前、わりとコンプレクシティー(複雑性)が好まれた時期もありました。

ここにきて、総務省のデータにも見られるようにあまりにも混沌としてきたために、人々はシンプルライフを求め始めたのでしょうか。

もう何がなんだか分からなくなってきちゃって、シンプルなものの方を選ぶようになってきたのですね。
 
(その後のシンプリシティーと暮らしに関する記事)
▶︎シンプリシティーとシンプルは、すこし似てるけど非なるもの
 

暮らしという意味合いで参考になった部分

ジョン・マエダ氏の『シンプリシティの法則』では、iPodなどのデザインなどを例に、複雑な機能をシンプルなデザインに収めることで成功した事例などが上げられています。

これはシンプルについて深く考察している本ですが、シンプルライフについての本ではありません。

でもシンプルライフを探求している方が読むと、ライフをシンプル化することと関連づけて、新たな気づきの参考になるかもしれません。

私にとってはちょっと難しい内容の本なのですが、私なりに考えながら読みすすめました。

文中で『シンプリシティーとコンプレクシティーは互いを必要とする』という記述があったのですが、それを読んだ時になるほど!と思いました。

明暗があるように、中国で陰陽があるように、昼と夜があるように、複雑性が存在するからこそ、シンプルが際立つのだな、ということがわかりました。
 
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理解できなくても受け入れる

マエダ氏は、シンプリシティを追求するにあたって、大切な10の考え方を掲げています。

そして文中では、その10項目一つ一つについてひも解いています。

なんとなく理解できるものもあれば、あまり理解できないものもあります。

そんな時は、「今」理解できなかったとしても「いつかは理解できるときがくる」と思いながら、頭にインプットしておくのが良いかな、と思っています。

(受け取った情報を速攻で拒否すると、もうそれでおしまいになってしまいますからね)

それでは、以下にシンプリシティにおける大切な10項目を本から抜粋してみます。
 
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シンプリシティー10の法則

 

①削減
シンプリシティを実現する最もシンプルな方法は、考え抜かれた削減を通じて手に入る。

①組織化
組織化は、システムを構成している多くの要素を少なく見せる。

③時間
時間を節約することでシンプリシティを感じられる。

④学習
知識はすべてをシンプルにできる。

⑤相違
シンプリシティーとコンプレクシティーは互いを必要としている。

⑥コンテクスト
シンプリシティの周辺にあるものは、決して周辺的ではない。

⑦感情
感情は乏しいより豊かな方がいい。

⑧信頼
私たちは(背景にあるものが見えず)シンプリシティを信じてしまうことがある。

⑨失敗
決してシンプルにできないことも中にはある。

⑩「1」
シンプリシティとは、明白なものを取り除き、有意義なものを加えること。

 
▶︎見た目で人生が変わる、得する人損する人。ヘアスタイルに関する本当にあったお話し
 

ミニマリストとしての感想は

この10項目、いかがでしたか!?

IT機器のデザインや、情報アートにまつわるシンプリシティを考察している本なのですが、シンプルライフをおくる上でも参考になるところがありました。

複雑さがまずあって、それらを本当に理解できていると、ひとつのシンプルな言葉や表現となって表せるようになる。もしくは状況を生み出せるようになる。

複雑な部分は普段は見えないところにあり、目に見えない部分が『豊か』で『富んでいる』ことって、大切なのだと改めて思いました。

たとえば、⑦番の「感情」。豊かであればあるほど幸せを感じる度合いも大きくなる。

セミアの庭だって、違う種類の植物同士(コンパニオンプランツ)をあわせて複雑性(多様性)をもたせることによって、害虫や病気がなく、薬を使わず野菜が育つ。

普段は大自然の仕組みを全部把握しているわけではないです。土のpHとか土の微生物とか雨の量とか。

そういうのは、じっと見てるわけじゃないけれど、私の知らないところで複雑に互いがからみあい最高の状態にしてくれているのだ。

そのコンプレクシティー(複雑性)の恩恵に授かって、植物たちはシンプルに実る。たった一つの実や花は、その背後に完璧には理解できないほどの複雑性が存在しているのですよね。

ミニマリストが考える真のシンプルライフとは!?複雑性に感謝することで創られるのかもしれない。

シンプルライフを追求するだけでなく、コンプレクシティにも感謝しつつ、生活していけたらとおもいます。

そうすれば、この書籍の内容をもっともっと理解することができるかもしれません。

まだまだ理解がたりませんが、またなにか気づきがあったら記事にしたいとおもいます。
 
 
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